インテル® MKL 2017 デベロッパー・ガイド
必要なすべての DLL はランタイムにすべてのノードで見えている必要があります。また、クラスターの各ノードにインテル® MKL をインストールする必要があります。Microsoft® から提供されているリモート・インストール・サービス (RIS) を使用して、クラスターの一部である各計算ノードにライブラリーをインストールすることもできます。DLL ライブラリーを見えるようにする最良の方法は、PATH 環境変数でこれらのライブラリーを指すことです。PATH 環境変数の設定方法については、「クラスターの環境変数の設定」を参照してください。
ScaLAPACK DLL (<parent directory>\redist\intel64_win\mklディレクトリーにあります) は、MPI ディスパッチ・メカニズムを使用します。MPI ディスパッチは、MKL_BLACS_MPI 環境変数に基づきます。BLACS DLL は、必要な MPI ライブラリーの選択に MKL_BLACS_MPI を使用します。以下の表は、設定可能な変数の値を示しています。
値 |
内容 |
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MPICH2 |
デフォルト値。メッセージパッシングに MPICH2 for Windows® を使用します。 |
INTELMPI |
メッセージパッシングにインテル® MPI を使用します。 |
MSMPI |
メッセージパッシングに Microsoft® MPI を使用します。 |
CUSTOM |
メッセージパッシングにカスタム MPI を使用してビルドしたインテル® MKL MPI ラッパーを使用します。 |
デフォルト以外の MPI を使用する場合、すべてのノードで MKL_BLACS_MPI に同じ適切な値を割り当てます。
最適化に関する注意事項 |
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インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 注意事項の改訂 #20110804 |