概要
新機能
主な機能
動作環境
インストールに関する注意事項
特別な機能と既知の制限事項
ドキュメント
テクニカルサポート
著作権と商標について
インテル® MPI ライブラリー Windows OS 版は、ANL* MPICH2* および OSU* MVAPICH2* をベースとしたマルチファブリックのメッセージ・パッシング・ライブラリーです。
インテル® MPI ライブラリー Windows OS 版は、メッセージ・パッシング・インターフェイス v2 (MPI-2) 仕様に準拠しています。
テクニカルサポートを受けたり、製品のアップデート・モジュールを入手するには、製品を登録する必要があります。「テクニカルサポート」を参照してください。
製品の内容
インテル® MPI ライブラリー・ランタイム環境 (RTO) には、SMPD サービスやサポート・ユーティリティーなどプログラムの実行に必要なツール、ダイナミック・ライブラリー、ドキュメントなどが含まれています。
インテル® MPI ライブラリー開発キット (SDK) には、すべてのランタイム環境コンポーネントに加え、インクルード・ファイルとモジュール、インターフェイス・ライブラリー、デバッグ・ライブラリー、テストコードなどのコンパイルツールが含まれています。
関連製品とサービス
インテル® ソフトウェア開発製品の詳しい情報については、http://www.intel.co.jp/jp/software/products/ を参照してください。
関連製品の一部を次にリストします。
インテル® MPI ライブラリー 4.0 Windows OS 版は、インテル® MPI ライブラリー Windows OS 版の新しいリリースです。本リリースでは、インテル® MPI ライブラリー 3.2 Update 2 と比較して、次のような新機能が含まれています (詳細は、製品ドキュメントを参照してください)。
I_MPI_DEVICE
) を補足する通信ファブリック (I_MPI_FABRICS
) の選択が可能使用例
I_MPI_FABRICS
環境変数を設定して、特定のネットワーク・ファブリックを選択できます。
$ export I_MPI_FABRICS=shm:dapl
$ mpiexec -n 4 ./IMB-MPI1
詳細は、『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版リファレンス・マニュアル』 (英語) を参照してください。
本リリースでサポートされている主な機能は次のとおりです。
以下のセクションでは、サポートしているハードウェアとソフトウェアについて説明します。
対応ハードウェア
IA-32 アーキテクチャー・ベースのシステム:
インテル® 64 アーキテクチャー・ベースのシステム:
対応ソフトウェア
オペレーティング・システム
(SDK のみ) コンパイラー:
バッチシステム:
推奨する InfiniBand ソフトウェア:
サポートしている言語
インストーラーを起動して、手順に従ってください。詳細は、『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版インストールガイド』を参照してください。
mpi_accumulate()、mpi_alloc_mem()、mpi_get()、mpi_put()、mpi_win_create()
) を使用する場合MPI_Cart_create()
MPI_Cart_map()
MPI_Cart_sub()
MPI_Graph_create()
I_MPI_COMPATIBILITY
環境変数を 3
に設定してください。
I_MPI_FABRICS
が <fabric1>:<fabric2>
の場合。ここで、<fabric1>
は shm
ではなく、<fabric2>
は <fabric1>
と同じではない (例: dapl:tcp
)。 I_MPI_FABRICS
環境変数を同じにすることで回避できます。
[0:host1][../../dapl_module_util.c:397] error(0x80060028):….: could not connect DAPL endpoints: DAT_INVALID_PARAMETER(DAT_INVALID_ARG5)
I_MPI_DYNAMIC_CONNECTION
環境変数を "disable
" に設定します。特定の DAPL プロバイダーでは、このオプションを使用することで安定性が向上します。mpitune
ユーティリティーを再配布する場合は、エンドユーザーに msvcr71.dll
ライブラリーを提供してください。I_MPI_PIN
と関連する環境変数を使用して、プロセスの固定を制御します。詳細は、『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版リファレンス・マニュアル』 (英語) を参照してください。I_MPI_RDMA_TRANSLATION_CACHE
環境変数を "disable
" に設定します。nmake
ユーティリティーは正常に動作しません (例: C:\Program Files (x86)\Intel\MPI\<<version>\bin\
)。この問題を回避するには、インテル® MPI ライブラリーのコンパイラー・ドライバーを別の場所にコピーしてください。mpiexec
起動時の作業ディレクトリーを継承します。この設定は、-gwdir
オプションまたは -wdir
オプションを使用して変更することができます。-mt_mpi
コンパイラー・ドライバー・オプションを指定して、スレッドセーフなインテル® MPI ライブラリーを使用します。I_MPI_PIN_DOMAIN
でプロセスの固定方法を設定します。推奨設定は I_MPI_PIN_DOMAIN=omp
です。詳細は、『インテル® MPI ライブラリー・リファレンス・マニュアル』 (英語) を参照してください。
OMP_NUM_THREADS
環境変数を "1
" に設定します。-port
mpiexec オプションを使用して、MPICH2 SMPD ポート番号を指定します。I_MPI_SMPD_VERSION_CHECK
環境変数を "disable
" に設定します。この問題は、自動切断時間を短くすることで減らすことができます。
コマンドラインから次のコマンドを実行してください。
net config server /autodisconnect:time_before_autodisconnect
通常、デフォルトでは自動切断時間は 15 分に設定されています。
mpiexec -mapall
オプションを使用します。『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版入門ガイド』には、次の情報が含まれています。
『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版リファレンス・マニュアル』 (英語) には、次の情報が含まれています。
『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版インストール・ガイド』には、次の情報が含まれています。
リリースノートおよびユーザーズガイドは下記の表記規則に従って作成されています。
スタイル | 定義 |
---|---|
This type style |
構文の要素、予約されている文字、キーワード、ファイル名、サンプルプログラムの一部を示します (大文字でなければならない場合を除いて、小文字が使用されます)。 |
This type style |
入力する値を示します。 |
This type style |
コマンドライン引数またはオプション引数を示します。 |
[ items ] |
オプションを示します。 |
{ item | item } |
この中から、いずれかを選択しなければならないことを示します。 |
... |
引数が何度か繰り返されることを示します。 |
インテルでは、お客様からのフィードバックを非常に重視しております。本製品で提供されるツールについてのテクニカルサポートを利用したり、FAQ や製品のアップデート情報を含むテクニカル情報を入手するには、レジストレーション・センターでインテル® プレミアサポートのアカウントに登録する必要があります。
注: サポートの登録は、製品リリースとプレリリース (アルファ、ベータなど) では異なります。リリースされている製品のみサポート Web サイト(http://support.intel.com/) があります。
アカウントを登録するには、インテル® レジストレーション・センターにアクセスしてください。パスワードを忘れた場合は、quad.support@intel.com までメールにてお問い合わせください。このメールアドレスには、テクニカルな問題を送信しないでください。
製品のサポート Web サイト (http://www.intel.com/software/products/support/mpi/) (英語) では、技術的な問題、FAQ、製品ドキュメント、製品のエラッタ情報を参照できます。
HPC とインテル® クラスターツールのフォーラム (英語) では、HPC ソリューションの発展、クラスター・ソリューション、およびそれらに必要なコンピューティング・アーキテクチャーについて、HPC の専門家や開発者と、知識、リソース、意見を共有することができます。
プレミアサポートに問題を報告する前に、『インテル® MPI ライブラリー Windows* OS 版入門ガイド』で、インストール・テストの詳細を参照し、基本的な設定が正しく行われていることを確認してください。
インテル® プレミアサポートに問題を報告する場合は、以下の情報とともに、その問題を再現できるようにできるだけ具体的に説明してください。
インテル® MPI ライブラリー・パッケージのバージョン情報は、mpisupport.txt ファイルを参照してください。
問題を送信する手順は次のとおりです。
注: 特定の国へのアクセスを制限する必要があるソースコードを送信する場合は、ソースコードを送信する前にサポート担当者までお問い合わせください。
本資料に掲載されている情報は、インテル製品の概要説明を目的としたものです。本資料は、明示されているか否かにかかわらず、また禁反言によるとよらずにかかわらず、いかなる知的財産権のライセンスを許諾するものではありません。製品に付属の売買契約書『Intel's Terms and Conditions of Sale』に規定されている場合を除き、インテルはいかなる責任を負うものではなく、またインテル製品の販売や使用に関する明示または黙示の保証 (特定目的への適合性、商適格性、あらゆる特許権、著作権、その他知的財産権の非侵害性への保証を含む)に関してもいかなる責任も負いません。
インテルによる書面での合意がない限り、インテル製品は、その欠陥や故障によって人身事故が発生するようなアプリケーションでの使用を想定した設計は行われていません。
インテル製品は、予告なく仕様や説明が変更されることがあります。機能または命令の一覧で「留保」または「未定義」と記されているものがありますが、その「機能が存在しない」あるいは「性質が留保付である」という状態を設計の前提にしないでください。これらの項目は、インテルが将来のために留保しているものです。インテルが将来これらの項目を定義したことにより、衝突が生じたり互換性が失われたりしても、インテルは一切責任を負いません。この情報は予告なく変更されることがあります。この情報だけに基づいて設計を最終的なものとしないでください。
本書で説明されている製品には、エラッタと呼ばれる設計上の不具合が含まれている可能性があり、公表されている仕様とは異なる動作をする場合があります。現在確認済みのエラッタについては、インテルまでお問い合わせください。
最新の仕様をご希望の場合や製品をご注文の場合は、お近くのインテルの営業所または販売代理店にお問い合わせください。
本書で紹介されている注文番号付きのドキュメントや、インテルのその他の資料を入手するには、1-800-548-4725 (アメリカ合衆国) までご連絡いただくか、インテルの Web サイト を参照してください。
インテル® プロセッサー・ナンバーはパフォーマンスの指標ではありません。プロセッサー・ナンバーは同一プロセッサー・ファミリー内の製品の機能を区別します。異なるプロセッサー・ファミリー間の機能の区別には用いません。詳細については、http://www.intel.co.jp/jp/products/processor_number/ を参照してください。
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