インテル® スレッディング・ビルディング・ブロック (インテル® TBB) 2.2 では、マイクロソフト社とインテルの共同討議に基づいた機能が追加されています。この機能は、インテル® TBB と Microsoft® Parallel Patterns Library (PPL) 開発ソフトウェア間に、ある程度の互換性をもたらします。
各機能は tbb 名前空間にあり、"tbb/compat/ppl.h" をインクルードすることで、Concurrency 名前空間に各機能を追加できます。以下に機能のリストを示します。
機能 | リンク |
---|---|
parallel_for(first,last,f) | parallel_for テンプレート関数 |
parallel_for(first,last,step,f) | parallel_for テンプレート関数 |
parallel_for_each | parallel_for_each テンプレート関数 |
parallel_invoke | parallel_invoke テンプレート関数 |
critical_section | critical_section |
reader_writer_lock | reader_writer_lock クラス |
task_handle | task_handle テンプレート・クラス |
task_group_status | task_group_status 列挙値 |
task_group | task_group クラス |
make_task | make_task テンプレート関数 |
structured_task_group | structured_task_group クラス |
is_current_task_group_cancelling | is_current_task_group_canceling 関数 |
improper_lock | 固有の例外 |
invalid_multiple_scheduling | 固有の例外 |
missing_wait | 固有の例外 |
parallel_for では、上記の表でリストされているバリエーションのみ Concurrency 名前空間に追加されます。
環境の違いや仕様の変更により、インテル® TBB 実装と PPL 実装では機能の動作が異なることがあります。