インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

fimf-precision、Qimf-precision

コンパイラーにより選択される数学ライブラリー関数の精度を指定します。

構文

Linux* および OS X*:

-fimf-precision[=value[:funclist]]

Windows®:

/Qimf-precision[:value[:funclist]]

引数

value

精度を示す次のいずれかの値を指定できます。

high

max-error = 1.0 と同じです。

medium

max-error = 4 と同じです。オプションが設定され、value が省略された場合、デフォルトの設定です。

low

単精度の関数の場合は accuracy-bits = 11、倍精度の関数の場合は accuracy-bits = 26 と同じです。

max-error は -fimf-max-error (Linux* および OS X*) または /Qimf-max-error (Windows®)、accuracy-bits は -fimf-accuracy-bits (Linux* および OS X*) または /Qimf-accuracy-bits (Windows®) を意味します。

funclist

属性が適用される 1 つまたは複数の数学ライブラリー関数のリストです (オプション)。 複数の関数を指定する場合は、カンマで区切る必要があります。 sin と sinf のように特定の精度向けのバリエーションは異なる関数と見なされるため、単精度と倍精度の両方の正弦関数で高い精度を指定するには、-fimf-precision=high:sin,sinf (または /Qimf-precision:high:sin,sinf) を使用する必要があります。

また、単精度除算は /f、倍精度除算は /、拡張精度除算は /l、4 倍精度除算は /q のように、記号を使って指定することもできます。 例えば、-fimf-precision=low:/ または /Qimf-precision:low:/-fimf-precision=low:/f または /Qimf-precision:low:/f のように指定します。

デフォルト

medium

コンパイラーは、数学ライブラリー関数を呼び出すときに medium 精度を使用します。 ほかのオプションも精度に影響することがあります。詳細は、下記を参照してください。

説明

このオプションは、コンパイラーにより選択される数学ライブラリー関数の精度を指定します。

このオプションは、精度を低くしても問題ない場合、ランタイム・パフォーマンスの向上に使用できます。あるいは、コンパイラーにより選択される数学ライブラリー関数の精度を向上するのに使用できます。

一般に、精度が低いとランタイム・パフォーマンスが向上し、精度が高いとランタイム・パフォーマンスが低下します。

特定の数学関数の精度を定義する必要がある場合は、その関数名を指定します。 例えば、倍精度の正弦関数の場合は sin、単精度の正弦関数の場合は sinf を指定します。そして、-fimf-precision=low:sin または /Qimf-precision:low:sin (倍精度の正弦の場合)、-fimf-precision=high:sqrtf または /Qimf-precision:high:sqrtf (単精度の平方根の場合) のように指定します。

関数名を指定しない場合、すべての関数 (およびすべての精度) に設定が適用されます。 ただし、個々の関数名を指定すると、指定された関数の対応する精度のみに設定が適用されます。 例えば、sinf は単精度の正弦関数のみ、sin は倍精度の正弦関数のみ、sinl は拡張精度の正弦関数のみ、というように適用されます。

相対誤差の最大限許容値を指定するオプションは 3 つあります。次のとおりです。

これらのオプションの 2 つ以上が指定された場合は、コマンドラインで最後に指定された相対誤差の最大限許容値がデフォルト値になります。

これらのオプションのいずれも指定されない場合は、次のオプションの設定に応じて、デフォルトの相対誤差の最大限許容値が決定されます。

LIBM (数学ライブラリー) および SVML (Short Vector Math Library) ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804

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