準備

このツールを使用する前に、すべてのツールを一度に初期化する初期化ユーティリティーを使用して、source コマンドで環境スクリプトを実行して環境変数を設定する必要があります。

  1. インストール・ディレクトリー、<install_dir> を確認します。
    1. root ユーザーまたは sudo ユーザーでデフォルトの場所にインストールした場合、コンパイラーは /opt/intel/oneapi/ にインストールされます。
    2. root/sudo 以外のユーザーでインストールした場合、ユーザーの home ディレクトリー以下の intel/ が使用されます。この場合、<install_dir>$HOME/intel/oneapi/ になります。
    3. クラスターやエンタープライズ・ユーザーの場合、管理チームが共有ネットワーク・ファイル・システムにコンパイラーをインストールしている可能性があります。管理者にインストールの場所 (<install_dir>) を確認してください。
  2. source コマンドで使用しているシェル向けの環境設定スクリプトを実行します。
    1. bash: source <install root>/setvars.sh

コマンドラインの使用

次の構文を使用してコンパイラーを起動します。

{ifx|ifort} [option] file1 [file2...] [/link link_options]

次に例を示します。

ifx hello.f90

コマンドラインからのプログラムのビルド

次のステップを使用して、コンパイラーをテストし、プロジェクトをビルドします。

  1. テキストエディターを使用して、hello.f90 という名前のファイルを作成し、次の内容を保存します。
    print *, "Hello, world!"
    end
  2. PATH にコンパイラー・ディレクトリーを追加し、LD_LIBRARY_PATH を更新して、Fortran プログラムを容易に実行できるようにします。コマンドプロンプトから、BASH シェルで次のコマンドを実行します。
    source <install_dir>/compiler/env/vars.sh intel64

    この設定では、コンパイラーはデフォルトで 64 ビット・オブジェクトを生成します。これは、コマンドライン・オプションを使用して変更できます。

    この設定スクリプトは、インテル® Fortran コンパイラーを使用するすべてのコマンドウィンドウで実行する必要があります。代わりに、.bashrc またはシェル起動ファイルにコマンドを追加することもできます。

  3. hello.f90 をコンパイルします。
    ifx –o hello hello.f90
  4. hello という名前の実行ファイルが生成され、実行すると次の文字列が出力されます。
    hello
    出力
    Hello, world!

次のステップ

 

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