DELETE

:相対編成ファイルから記録を削除します。

形式

DELETE([UNIT=]io-unit,REC=r[,ERR=label][,IOSTAT=i-var])

io-unit
(入力) 外部装置指定子。

r
削除する記録番号を示すスカラ数値式。

label
エラーが発生した場合に制御を受け取る飛び先文の文番号。

i-var
(出力) エラーが発生した場合には正の整数,エラーが発生しなかった場合にはゼロとして定義されるスカラ整数変数。

規則と振る舞い

相対編成ファイルでは,DELETE 文は r によって指定された直接探査記録を削除します。REC=r が省略された場合,現在の記録が削除されます。直接探査記録が削除されると,それに結合されている変数はすべて次の記録番号に設定されます。

DELETE 文は,記録を探し出し,それを削除済みの記録として印を付けることによって,指定されたファイルから適切な記録を論理的に削除します。その後,削除された記録が占有していた位置を解放し,その位置に新しい記録を書き込めるようにします。


注意:記録が削除されたことを検出するためには,READ に対して /vms コンパイラ・オプションを使う必要があります。

関連情報

データ転送 I/O 文飛び先指定子

次の文は,I/O 装置 10 に接続されているファイルの 5 番目の記録を削除します。

	DELETE (10, REC=5)

次の文が指定されているとします。

	DELETE (UNIT=9, REC=10, IOSTAT=IOS, ERR=20)

装置 9 に接続されているファイルの 10 番目の記録が削除されます。エラーが発生すると,制御は 20 という文番号の付いた文に移され,変数 IOS には正の整数が格納されます。