OBJCOMMENT

一般コンパイラ指示文:オブジェクト・ファイル中のライブラリー検索パスを指定します。

形式

cDEC$ OBJCOMMENT LIB:library

c
次のいずれか:C (または c),!* (「一般コンパイラ指示文の構文規則」を参照)

library
名前と,必要ならばリンカーが検索するライブラリーのパスを指定する文字定数。

規則と振る舞い

リンカーは,基本ライブラリー検索の前に,コマンド行上の OBJCOMMENT 指示文で指定されたライブラリーを検索します。同じソース・ファイル中で複数のライブラリー検索指示文を指定することができます。個々の検索指示文は,ソース・ファイルに置かれていたのと同じ順序でオブジェクト・ファイルに格納されます。

OBJCOMMENT 指示文がモジュールの有効範囲内に存在する場合,そのモジュールを使用するプログラム単位も,モジュールを使用するソース・ファイルに OBJCOMMENT 指示文が存在していたのと同じようにこの指示文を含むようになります。

OBJCOMMENT 指示文をモジュール内に置きたいが,そのモジュールを使用するプログラム単位内には置きたくない場合,使用されるモジュールの外に指示文を置いてください。

次の形式も使用できます:!MS$OBJCOMMENT LIB:library

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

一般コンパイラ指示文

	! MOD1.F90
	MODULE a
	  !DEC$ OBJCOMMENT LIB: "opengl32.lib"
	END MODULE a

	! MOD2.F90
	!DEC$ OBJCOMMENT LIB: "graftools.lib"
	MODULE b
	  !
	END MODULE b

	! USER.F90
	PROGRAM go
	  USE a		! モジュール a に含まれるライブラリー検索は
			! ここに含まれます。
	  USE b		! ライブラリー検索は含まれていません。
	END