SECNDS は,組込み関数として,または可搬用ルーチンとして使うことができます。
要素別処理組込み関数 (個別):その日のシステム時刻 (または経過時間) を,秒数を示す浮動小数点値で表したものを返します。
これは総称関数が結合されていない個別関数です。この関数を実引数として渡すことはできません。これは純粋関数ではないので,FORALL 構文中で引用することはできません。
形式
result = SECNDS (x)
x
(入力) REAL(4)。
結果
結果の型は x と同じです。結果の値は,真夜中から x を引いた時刻からの経過秒数です (この関数は,真夜中にまたがる経過時間についても正しい結果を返します)。
SECNDS の値は,システム時計の精度である 0.01 秒までの精度を持っています。
24 ビットの精度は,約 1 日までのシステム時計の精度に対応できる精度です。ただし,1 日のうちの後の方の時間帯できわめて小さい経過時間を計算しようとすると,精度が低下する可能性があります。
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
DATE_AND_TIME,RTC,SYSTEM_CLOCK,TIME
例
次に,SECNDS を使って経過時間を計算する例を示します。
! 経過時間の計算開始 T1 = SECNDS(0.0) ! 経過時間を測定するコード ... DELTA = SECNDS(T1) ! DELTA に経過時間を与えます。
可搬用関数:真夜中からの経過時間を引数の値よりも小さい秒数で返します。
モジュール:USE DFPORT
形式
result = SECNDS (r)
r
(入力) REAL(4)。100 分の 1 秒 (0.01) の精度で引き算するための秒数
結果
結果の型は r と同じです。結果の値は,100 分の 1 秒 (0.01) の精度で真夜中から r を引いた経過秒数です
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
DATE_AND_TIME,RTC,SYSTEM_CLOCK,TIME
例
USE DFPORT REAL(4) s INTEGER(4) i, j s = SECNDS(0.0) DO I = 1, 100000 J = J + 1 END DO s = SECNDS(s) PRINT *, 'It took ',s, 'seconds to run.'