STRICT と NOSTRICT

一般コンパイラ指示文STRICT 指示文は,コマンド行で指定された言語標準 (Fortran 95 または Fortran 90) に含まれない言語機能を無効にします。NOSTRICT 指示文 (基本設定) はこれらの言語機能を有効にします。

形式

cDEC$ STRICT

cDEC$ NOSTRICT

c
次のいずれか:C (または c),!* (「一般コンパイラ指示文の構文規則」を参照)

STRICT が指定され,コマンド行で言語標準が指定されていなかった場合の基本設定では,Fortran 90 に含まれない機能が無効となります。

STRICT および NOSTRICT 指示文はプログラム単位の先頭にしか置けません。プログラム単位とは,主プログラム,外部サブルーチンあるいは関数,モジュール,または初期値設定プログラム単位のことです。これらの指示文はプログラム単位とプログラム単位の間や,内部副プログラムの先頭には置けません。指示文を含んでいるプログラム単位の中の USE 文で呼び出されるモジュールには影響は及びません。

次の形式も使用できます:!MS$STRICT!MS$NOSTRICT

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

/stand, 一般コンパイラ指示文

	! 基本設定の NOSTRICT
	TYPE stuff
	  INTEGER(4) k
	  INTEGER(4) m
	  CHARACTER(4) name
	END TYPE stuff
	TYPE (stuff) examp
	DOUBLE COMPLEX cd	! 非標準データ型。エラーなし。
	cd =(3.0D0, 4.0D0)
	examp.k = 4		! 非標準要素指定。
				! エラーなし。
	END

	SUBROUTINE STRICTDEMO( )
	  !DEC$ STRICT
	  TYPE stuff
	    INTEGER(4) k
	    INTEGER(4) m
	    CHARACTER(4) name
	  END TYPE stuff

	  TYPE (stuff) samp
	  DOUBLE COMPLEX cd	! エラー
	  cd =(3.0D0, 4.0D0)
	  samp.k = 4		! エラー
	END SUBROUTINE