Compaq Visual Fortran (Visual Fortran) バージョン 6.1 に追加された (バージョン 6.0.A から) 新機能には以下のものがあります。
Visual Fortran での提供に加えて,CXML は他の Compaq Fortran プラットフォームでも利用可能です。CXML は,以下のプラットフォームで提供されています。
Compaq Fortran Version 5.3 for Tru64 UNIX Alpha systems
Compaq Fortran for Linux Alpha 用に別にダウンロードできるものがあります。(詳細は,CXML ホームページ http://www.compaq.com/math を参照してください。)
Compaq Fortran Version 7.3 for OpenVMS Alpha systems
CXML に関する詳細は,「Compaq Extended Math Library の使用」または,オンライン PDF ファイル Cxmlref.pdf を参照してください。オンライン PDF ファイルに関する詳細は,「IMSL ルーチンと CXML ルーチンのオンライン PDF ドキュメント」を参照してください。
IMSL ライブラリーの利用方法についての詳細は,「IMSL 数学および統計ライブラリーの使用」を参照してください。オンライン PDF ファイルに関する詳細は,「IMSL ルーチンと CXML ルーチンのオンライン PDF ドキュメント」を参照してください。IMSL と Visual Numerics 社に関する情報は,「http://www.vni.com」を参照してください。
ダイアログボックスで ActiveX コントロールを使うことができます。詳細は,「ActiveX コントロールの使用」を参照してください。
複数行エディット・コントロールが利用できます。256 文字という最大大きさ制限が取り除かれました。エディットボックス・コントロールは,付加的な 2 つの整数指標をサポートします(詳細は,「エディットボックスの使用」を参照してください)。
DLG_TEXTLENGTH - エディットボックスのテキストの現在の大きさを設定または取得します。
DLG_POSITION - エディットボックスの現在の位置を設定または取得します。
ダイアログボックスは,新しいコールバック指標 DLG_SIZECHANGE(「コントロール指標」を参照)をサポートします。このコールバックは,ダイアログボックスの大きさが変更された時に呼び出されます。
DlgSetTitle - ダイアログボックスのタイトルを設定します。
DlgFlush - ダイアログボックスの表示を更新します。ダイアログ・コールバック外でダイアログボックスが変更される時に便利です。
DlgModalWithParent - モーダル・ダイアログボックスの親ウィンドウを指定することができます。モーダル・ダイアログボックスを使用する SDI または MDI Windows アプリケーションで有用です。
DlgIsDlgMessageWithDlg - どのダイアログボックスを検証するかを指定することができます。ダイアログボックスが DLL 内で作成された時に便利です。
SPORT_xxx ルーチン群は,Fortran プログラマがシリアル・ポートへの基本入出力を行う時の手助けを行います。プログラミング・モデルは,通常のファイルとよく似ていますが,OPEN/CLOSE の代わりに CONNECT/RELEASE をユーザーが行う点が異なります。読み込み,書き込みの 2 形式が提供されます。
任意のデータをポートへの書き込み,読み取り
行単位のデータの書き込み,読み取り
呼び出しは,ボーレート,ストップ・ビット,タイムアウトなどのような基本ポート・パラメタを設定します。さらに,呼び出しは,ポートに対する WIN32 ハンドルを返します。そのため,プログラマが WIN32 API でそれを利用することができます。
詳細は,「シリアル・ポート I/O ルーチンの使用」を参照してください。
個々のルーチンの詳細は,「A-Z 索引」の S の章の SPORT_xxx を参照してください。たとえば,SPORT_CONNECT などです。
FCS.EXE ユーティリティは,.F90 や .FOR ソース・ファイルを取り込み,レジストリ中の現在の Developer Studio の色設定毎に色づけした HTML バージョンを作成します。現在のレジストリ設定が利用できない場合,基本設定の色が使われます。結果として作成された HTML ファイルは,印刷もできますし,好みのブラウザで表示することもできます。このユーティリティは,コマンド・プロンプトから呼び出すこともできます (FSC -? または FSC /h でヘルプを参照) し,Developer Studio 内から呼び出すこともできます。
VFRUN ファイルは,Visual Fortran のバージョン毎に提供されますし,Intel (x86) と Alpha 毎に提供されます。たとえば,Visual Fortran 6.1 用では,VFRUN61i.exe が Intel システム用で,VFRUN61a.exe が Alpha システム用です。VFRUN は,弊社 Compaq Fortran ウェッブ・サイト http://www.compaq.co.jp/products/dvf/ からダウンロードできます。実行形式ファイルを作成した時に使用した Visual Fortran のバージョンに対応する VFRUN キットをダウンロードしてください。
Visual Fortran (VF) Reporter は,Visual Fortran チームに電子メールで問題をレポートする際の手助けをする新しいツールです。このツールは,システム情報を収集し,表示し,電子メール・メッセージで関連情報を送るための手助けをします。このツールは,Visual Fortran インストレーション中にオプションでインストールすることができます。技術サポートと VF Reporter の使い方については,『Compaq Visual Fortran Getting Started』の「7.3 Using the VF Reporter Tool」を参照してください。なお,VF Reporter は,弊社の米国 Visual Fortran 開発チームにメールを送りますので,問題を記述される際にはすべて英語で記述してください。
Visual Fortran から WIN32 ルーチンを簡単に呼び出すための付加的なインタフェース定義が提供されています。
DFWINTY.F90 には,980 個の新しい構造型と 4070 個の Fortran パラメタ定数が追加されています。これらの新しい項目は,Microsoft Visual C++ 4 のヘッダー・ファイルと Visual C++ 6 のヘッダー・ファイルの違いを表わしています。
USER32.F90 には,USER32.LIB 中のルーチンのための 72 個の新しいインタフェースが含まれています。これらの新しいルーチン・インタフェースは,Microsoft Visual C++ 4 のヘッダー・ファイルと Visual C++ 6 のヘッダー・ファイルの違いを表わしています。
KERNEL32.f90 には,KERNEL32.LIB 中のルーチンのための 50 個の新しいインタフェースが含まれています。
GDI32.F90 には,GDI32.LIB 中のルーチンのための 25 個の新しいインタフェースが含まれています。
ADVAPI32.F90 には,ADVAPI32.LIB 中のルーチンのための 50 個の新しいインタフェースが含まれています。
これらのファイルでは,新しい項目は条件コンパイルされるようになっています。そのため,"__DO_NOT_INCLUDE_VC6_ITEMS" を定義すると,新しい項目を削除することができます。この文字列を検索することで,新しい項目を調べることができます。
ファイルは,定義されている文字列なしで出荷され,MOD ファイルは新しい項目を含んでいます。
/align オプションには,/align:sequence が追加されています。このキーワードは,SEQUENCE 文を持つ構造型データの位置合わせを許可します。このオプションは,プロジェクト設定ダイアログボックスの「Fortran Data」カテゴリにあります。詳細は,「コンパイラ・オプションのカテゴリ」を参照してください。
/ccdefault:keyword オプションは,端末画面に書き込みを行う時に使用する復帰制御を制御します。このオプションは,プロジェクト設定ダイアログボックスの「Run-Time」カテゴリにあります。
/cxml オプションは,Compaq Extended Math Library (CXML) ライブラリーとリンクするように要求します(これは,説明のためにのみ提供されています)。このオプションは,プロジェクト設定ダイアログボックスの「Library」カテゴリにあります。
/fast は,/arch:host /tune:host /align:sequence オプションを設定します。
/imsl オプションは,IMSL ライブラリーがリンカーに渡されることを保証します(プログラムでは,適切な USE 文を指定し,IMSL 環境変数が設定されていることが必要です)。このオプションは,プロジェクト設定ダイアログボックスの「Library」カテゴリにあります。
call f(0) ... subroutine f(i) i=1 ! this will die
cDEC$ IVDEP
cDEC$ UNROLL
これらの指示文の概要は,「性能に関連するコンパイラ指示文」を参照してください。
Intel(x86) システム用 Visual Fortran 6.1 には,Microsoft Visual Studio 6.0 Service Pack 3 からの適用可能なすべての更新ファイルが含まれています。そのため,その他の Visual Studio 製品を持っていても,Intel システム用 Visual Fortran 6.1 ユーザーは,Visual Studio 6.0 Service Pack をインストールする必要はありません。Alpha システム用 Visual Fortran 6.1 には,Microsoft Visual Studio 6.0 Service Pack 2 からの適用可能なすべての更新ファイルが含まれています。
以前に保存した Fortran プロジェクト設定環境を管理することができます(「プロジェクト設定環境を保存し,別のプロジェクトで使用する方法」を参照してください)。Fortran ツールバーの「Manage Saved Fortran Environment」アイコンを使用します。また,新しい Fortran Windows プロジェクトを作成する手助けをするアプリケーション・ウィザードが機能拡張されています。
HTML ヘルプは,定義機能 (表示メニューのサブセット定義項目) をサポートし,HTML ヘルプ・タイトルの現在のコレクションのサブセットの使用をサポートしています (詳細は『Visual Fortran Getting Started』の「5 Viewing Online HTML Help Viewer Documentation」を参照)。これは,HTML ヘルプの全文検索機能を使用する時に特に有用です。
HTML ヘルプには,Adobe Acrobat PDF ファイルが含まれていません。PDF ファイルは,Visual Fortran 6.1 CD-ROM に含まれています。詳細は,IMSL ルーチンと CXML ルーチンのオンライン PDF ドキュメント」を参照してください。これは,Visual Fortran HTML ヘルプ (CHM) ファイルの大きさを小さくし,特定のシステムで報告されている埋め込まれた PDF ファイルの表示に関するソフトウェア問題を最小限にするための措置です。
付加的な詳細については,オンライン・リリース・ノート (relnotes.txt) を参照してください。このファイルは,Program Files\Microsoft Visual Studio\Df98 に提供されています。
Compaq Array Visualizer での変更点は,Array Visualizer HTML ヘルプで説明しています。