以下の表では,第 1 列に,警告が検知された時に返される警告番号を一覧表示しています。第 2 列の第 1 行は,メッセージ・テキストを示しています。第 2 列の第 2 行目以降は,メッセージの説明を示しています。
番号 | メッセージ・テキストと説明 |
---|---|
LNK4040 | corrupt string table (size); string table ignored
オブジェクト・ファイルの文字列テーブルが壊れています。プログラムは期待通りには実行されません。オブジェクト・ファイルを再ビルドしてください。詳細は,「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
LNK4041 | no edit options specified
EDITBIN が入力ファイルを指定して実行されましたが,オプションが指定されませんでした。ファイル書式が COFF ではない場合,EDITBIN はそれを変換しようとします。そうでなければ,EDITBIN はファイルに対して何も行いません。 |
LNK4042 | object specified more than once; extras ignored
LINK または LIB コマンドで,同じオブジェクトが 1 度以上指定されました。ファイルが最初に指定された時と同じ結果が生成されます。 |
LNK4043 | invalid /ALIGN value number (must be power of 2); assumed default
/ALIGN オプションで指定された引数が,2 のべき乗ではありませんでした。 |
LNK4044 | unrecognized option "option"; ignored
与えられたオプション option は,このツールでは有効ではありません。ツールはこのオプションを無視します。有効なオプションの一覧を参照するには,引数またはオプションなしでこのツールを実行します。 |
LNK4045 | creating LINK_REPRO test case in dir "directory"
LINK_REPRO 環境変数が設定される時,この環境変数はリンカーがオブジェクト・ファイル,ライブラリー,および他のファイルをコピーするディレクトリを指定します。Microsoft は,内部リンカー・エラーを再作成するためにこれらのファイルを使用します。LINK_REPRO 環境変数が設定されている場合,リンカーはファイルのコピーのみを行います。これが自分の期待するものではない場合,以下のように入力して LINK_REPRO 環境変数を削除します。 set LINK_REPRO= |
LNK4046 | LINK_REPRO is set to current directory; ignored
LINK_REPRO 環境変数が,現在のディレクトリに設定されていません。新しいディレクトリを作成し,LINK_REPRO 環境変数を新しいディレクトリに設定し,リンカーを再実行してください。 |
LNK4047 | cannot edit library file "filename"; ignored
EDITBIN がライブラリー・ファイル filename を処理できません。 |
LNK4048 | Invalid format file; ignored
ファイルが有効なオブジェクト・ファイル,実行形式ファイル,またはダイナミック・リンク・ライブラリー (DLL) ではなかったため,EDITBIN がそのファイルを処理できませんでした。 |
LNK4049 | exported symbol "symbol" also imported
シンボル symbol がプログラムからエクスポートされていますし,インポートもされています。この警告は,LINK 警告レベル (/WARN オプションで設定) が 1 よりも大きい時に表示されます。 |
LNK4051 | extra delimiter in /EXPORT specification
/EXPORT オプションの指定が,カンマ (,) で終わっていました。 |
LNK4052 | using .EXP file; ignoring .DEF file "filename"
LINK コマンドで指定された .DEF ファイル filename が無視されました。これは,.EXP ファイルも指定されていたためです。.EXP ファイルが作成された時に .DEF ファイルが既に処理されたため,ビルド・プロセスのこの段階では .DEF ファイルは必要ありません。 |
LNK4055 | invalid fixup found, address address; fixup ignored
オブジェクト・ファイルが不正なフィックスアップを含んでいました。生成された実行形式ファイルは,おそらく正しく動作しません。オブジェクト・ファイルを再ビルドしてください。詳細は,「壊れたオブジェクト・ファイル」を参照してください。 |
LNK4056 | extra arguments ignored for option "option"
オプション option で指定した引数の数が多すぎました。余分な引数は無視されました。 |
LNK4057 | "library1" should precede "library2" in the link command line
指定したライブラリーの順番を確認してください。library1 の開発者が library2 よりも前にリンカーがこのライブラリーを検索すべきかを決定します。たとえば,library1 が library2 の関数の更新バージョンを含んでいるとします。最初に library2 を指定すると,リンカーは library1 で提供されている新しいバージョンではなく古いバージョンとリンクします。 |
LNK4059 | resourcefile already specified; additional resource file ignored
ただ 1 つのリソース・ファイルのみが許されています。コマンドで最初に指定された .RES が使用されました。 |
LNK4060 | stub file missing full MS-DOS header; rebuild stub with /KNOWEAS 16-bit LINK option
/STUB オプションを指定した MS-DOS アプリケーションが,完全な 40 バイト・ヘッダを持っていません。スタブ・プログラムは,期待通りには動作しません。完全な 40 バイト・ヘッダを持つ 16 ビット・スタブ・プログラムを再ビルドするには,16 ビット LINK のバージョン 5.5x またはこれ以上を使って,ドキュメントされていない /KNOWEAS オプションを指定して再ビルドします。 |
LNK4061 | /NOSTUB ignored because no DOS stub is present
EDITBIN が実行形式ファイルでスタブ・ファイルを見つけることができなかったため,EDITBIN がスタブ・ファイルを削除できませんでした。 |
LNK4062 | "option" not compatible with "platform" target machine; option ignored
与えられたオプション option は,このビルドのターゲット・プラットフォーム platform ではサポートされていません。LINK はこのオプションを無視し,ビルドを継続しました。 |
LNK4064 | conflicting subsystem; image may not run
ライブラリーのサブシステムが実行形式ファイルのサブシステムと異なるライブラリーとリンクしようとしました。実行形式ファイルは実行できません。サブシステムの詳細は,/SUBSYSTEM リンカー・オプションを参照してください。注意:1 つのサブシステムが CONSOLE で,他のサブシステムが WINDOWS の場合,この警告は発生しません。 |
LNK4065 | "function" cannot be ordered; ignored
与えられた関数 function が,パッケージ関数としてコンパイルされませんでした。/Gy を指定して,再コンパイルしてください。 |
LNK4066 | DLL contains .sdata section
1 つ以上のオブジェクトが /Gt コンパイルされました。/Gt でコンパイルされたオブジェクトは,DLL を作成するために使用することはできません。 |
LNK4067 | ambiguous entry point; selected "entry"
LINK がプログラムに複数のエントリ・ポイント entry を発見しました。LINK は与えられたエントリを仮定しました。 |
LNK4068 | /MACHINE not specified; defaulting to machinetype
LINK は,マシン指定を見つけられませんでした。LINK は,与えられたマシン・タイプを仮定しました。基本設定が不正な場合,致命的なエラー LNK1112 が表示されます。/MACHINE オプションを指定して,再リンクしてください。 |
LNK4069 | cannot create map and/or checksum image; checksum set to 0
IMAGEHLP.DLL が利用不可の場合,この警告が表示されます。 |