以下の Fortran 95 機能は，これまでの Fortran 機能を改善したものです。
構造型の定義で，構造型成分の暗黙的初期値指定を宣言できるようになりました。
Fortran 90 では，ポインタの初期値を定義することはできませんでした。現在は，ポインタの暗黙的初期値指定を宣言することができます。「構造型定義」も参照してください。
ルーチンから抜けたときに状態が割り付けられる割付け配列は，現在は自動的に割付けが解除されるようになっています。詳細については，「割付け配列の割付け解除」を参照してください。
Compaq Fortran は，これまでもこの機能を提供していました。
これらの組込み関数で KIND が宣言できるようになりました。
これらの組込み関数で DIM が宣言できるようになりました。これまでの Compaq Fortran は，この機能を言語拡張として提供していました。
特定のコンパイラ・オプションが指定されていると，SIGN 関数は，プロセッサーがその機能をサポートしていれば，正のゼロと負のゼロを区別できるようになりました。
特定のコンパイラ・オプションが指定されていると，プロセッサーが表現できるならば，マイナス・ゼロ (-0.0) の浮動小数点値を印字できるようになりました。
WHERE 構文が改善され，入れ子の WHERE 構文と選別 ELSEWHERE 文を使用できるようになりました。WHERE 構文に名前を付けられるようになりました。
総称ルーチンを定義するインタフェース宣言の END INTERFACE 文は，総称識別子を宣言できるようになりました。
出力時に，I 形，B 形，O 形，Z 形，および F 形編集記述子を使用した場合，欄幅として値ゼロを宣言することができます。この場合，コンパイラは実際の欄幅として，欄が星印 (*) で埋められないような値の最小値を選択します。
Fortran 95 では，変数群入力データ中で，(! で始まる) 注釈を使用することができます。これまでの Compaq Fortran は，この機能を言語拡張として提供していました。