プロジェクト内のファイル

プロジェクトを作成すると,Microsoft ビジュアル開発環境は必ず次のファイルを作成します。

ファイル 拡張子 説明
プロジェクト・ワークスペース・ファイル .DSW プロジェクト・ワークスペースに関する情報が格納されます。
プロジェクト・ファイル .DSP 1 つのプロジェクトまたは副プロジェクトをビルドするために使用されます。
ワークスペース・オプション・ファイル .OPT ウィンドウの大きさと場所,挿入点位置,プロジェクト・ブレークポイントの状態,「Watch」ウィンドウの内容など,Visual Fortran の環境設定を含んでいます。

テキスト・エディタによる .DSW ファイルと .DSP ファイルの直接の変更はサポートされていません。

メイクファイルの作成 (エクスポート) についての詳細は,「プロジェクト・メイクファイル」を参照してください。

さらに,プロジェクトを作成するときには,プロジェクト・サブディレクトリを指定します。そのサブディレクトリが存在しなければ,ビジュアル開発環境が自動的に作成します。ビジュアル開発環境が作成するプロジェクト・ファイルは,このディレクトリに格納されます。

また,プロジェクトを作成すると,ビジュアル開発環境はユーザーが指定した各種構成用の中間および最終出力ファイルのサブディレクトリも指定します。これらのサブディレクトリにより,ユーザーは同じ名前を持つ中間および最終出力ファイルを上書きすることなく,構成をビルドすることができます。必要ならば,「Project Settings」ダイアログボックスの「General」タブで,これらのサブディレクトリを変更することができます。

既存のソース・コードがある場合,プロジェクトをビルドする前に,ファイルをディレクトリごとに整理しておいてください。ただし,後にファイルを整理し直したくなった場合,ファイルの移動やプロジェクト定義の編集は簡単に行えます。

プログラムから使用されているモジュールは,プロジェクトに明示的に追加しなくても,依存関係として表示されます (.mod ファイル)。

新たにプロジェクトを作成 (「Update Dependencies」を要求する前) した場合,ビジュアル開発環境は,ファイル一覧中でモジュールを走査し,それを使用するプログラム単位よりも前にコンパイルします。ビジュアル開発環境は,追加されたプロジェクト・ファイル中で,自動的に USE 文と INCLUDE 文で指定されているモジュールを再帰的に走査します。ソース・ファイル (.FOR.F.F90) とリソース・ファイル (.RC) の両方が走査され,発見されたすべてのファイルが「External Dependencies」フォルダに追加されます。このフォルダに一覧表示されるファイルを直接に追加または削除することはできません。

モジュール・ファイルは,事前にコンパイルされた 2 進バージョンのソース・ファイルで,.mod 拡張子がつけられて保存されます。モジュールのソース定義を変更した場合,プロジェクトを再ビルドする前に .mod ファイルを更新することができます。これを行うには,「FileView」ペインのファイルをクリック (選択) し,「Build」メニューから「Compile」を選択してそのソースだけをコンパイルします。

ディレクトリ中のモジュール・ファイルの置き場所を制御するには,/[no]module コンパイラ・オプションを使用します。

ディレクトリ中のモジュール・ファイルの検索を制御するには,/[no]include/assume:source_include コンパイラ・オプションを使います。

プロジェクト・メイクファイル

ビジュアル開発環境は,個々のプロジェクト用ビルド命令の組であるメイクファイルをエクスポートする機能によって,ビジュアル開発環境外でプログラムとライブラリーをビルドする作業を高速化,単純化します。メイクファイルは,プログラムまたはライブラリーをビルドするために必要なソース,オブジェクト,およびライブラリー・ファイルの名前と,「Project Settings」ダイアログボックスで選択されたコンパイラおよびリンカー・オプションを含んでいます。

プロジェクト・ウィンドウでプロジェクト・ファイルの追加または削除を行ったり,「Project Settings」ダイアログボックスでコンパイラまたはリンカー・オプションを変更すると,ビジュアル開発環境は内部メイクファイル中のビルド命令を更新します。更新されたメイクファイルを入手するには,プロジェクトの依存関係を更新し (「Build」メニューを使用),「Project」メニューから「Export Makefile」を選択します。メイクファイルは,Program Maintenance Utility (NMAKE.EXE) によって使用されます。

特殊な,または例外的なビルドを行う必要がある場合,ビジュアル開発環境が生成したメイクファイルを編集することができます。ただし,メイクファイルを編集しても,ビジュアル開発環境からメイクファイルをエクスポートすると,変更点が上書きされることに注意してください。

プロジェクトで外来のメイクファイルを使用した場合,ビジュアル開発環境は NMAKE を呼び出してビルドを実行します。また,プログラマは NMAKE をコンソール・コマンド行から呼び出して,ビジュアル開発環境からエクスポートされたメイクファイルや,ユーザーが独自に編集した外来のメイクファイルを使ってビルドを実行することもできます。Program Maintenance Utility についての詳細は,「NMAKE によるプロジェクトのビルド」を参照してください。


注意:外来のメイクファイルを使用するときには,プロジェクトそのものも外来のプロジェクトとして扱われます。「Project Settings」ダイアログボックスでビルド・オプションに変更を加えることはできず,「Add to Project」ダイアログボックスでファイルを追加することもできません。