コンパイラの診断メッセージとエラー状態

Visual Fortran コンパイラは,ソース・プログラムに含まれる構文エラーと言語規則違反を識別します。コンパイラは,何らかのエラーを発見すると,標準エラー出力ファイルとリスト・ファイルにメッセージを書き出します。DF コマンドを会話形式で入力している場合,メッセージが表示されます。

コンパイラ・メッセージは次の書式を持っています。

	filename(n) : severity: message-text
	          [text-in-error]
	----------^

ポインタ (---^) は,ソース・プログラム中でエラーが発見された正確な場所を示しています。次のエラー・メッセージは,END DO 文が省略されたときに出力されるリスト・ファイル中の書式とメッセージ・テキストを示しています。

	echar.for(7): Severe: Unclosed DO loop or IF block
	          DO I=1,5
	----------^

診断メッセージは,通常,エラーの原因を判断し,修正するのに十分な情報を提供します。

コマンド行を使用する場合,DFVARS.BAT ファイルを実行して,適切な環境変数を設定してください。「Compaq Visual Fortran 6」プログラム・フォルダの「Fortran Command Prompt」を使用する場合 (詳細は,『Compaq Visual Fortran Installing and Getting Started』の「7.3 Using the Command-Line Interface」を参照),これらの環境変数は事前に定義されていますので,DFVARS.BAT ファイルの実行は不要です。たとえば,この DFVARS.BAT ファイルはインクルード・ディレクトリ・パス用の環境変数を設定します。

INCLUDE とモジュール (USE 文) ファイルの使用に関するエラーについては,「/[no]include」を参照してください。

DF コマンドがコンパイルの際に使用する環境変数一覧については,「DF コマンドで使用される環境変数」を参照してください。

コンパイラ診断メッセージ (警告メッセージなど) を制御する方法については,「/[no]warn」を参照してください。

DF コマンド行で実行されるパスの様子を見るには,/watch:cmd または /watch:all を指定します。