構文:
/fpp[:"options"]
/fpp オプションは,FPP プリプロセッサーを起動し,指定があれば FPP にそのままの形で options を渡します。FPP プリプロセッサーは自由形式と固定形式の両方の Fortran ソース・ファイルを処理できます。また,IF 指示文構文などのコンパイラ指示文を使って,シンボル定義を検出し,条件コンパイルを行うこともできます。
FPP は次の方法で実行できます。
DF コマンド行で,/fpp オプションを追加します。基本設定では,指定されたファイルがコンパイル,リンクされます。中間 (.i) ファイルを残すには,/keep オプションを指定します。
ビジュアル開発環境では,「Fortran」タブの「Preprocessor」カテゴリの「Use FPP」オプションを指定します。基本設定では,ファイルがコンパイル,リンクされます。中間 (.i) ファイルを残すには,コマンド行か,(ビジュアル開発環境では,「Project Settings」ダイアログボックスの)「Project Options:」ボックスで /keep オプションを指定します。
コマンド行で,FPP コマンドを使用します。この場合,コンパイラは起動されません。FPP コマンド行を使用するときには,入力ファイルと出力の中間 (.i) ファイルを指定する必要があります。
FPP は ANSI C プリプロセッサーを変更したバージョンで,似たような指示文セットを (構文と解釈を含めて) サポートします。サポートされる指示文は,#define,#elif,#else,#endif,#if,#ifdef,#ifndef,#include,および #undef です。
たとえば,次の DF コマンドは FPP を起動し,FPP に対して /noC オプションを指定し,/define オプションを使ってシンボル testcase を定義し,cond.for ファイルの前処理を行った上で,コンパイルとリンクを行います。
DF /fpp:"/noC" /define:testcase=2 cond.for
既定のプリプロセッサー・シンボル (_X86_ など) の一覧については,「/define」を参照してください。
FPP オプションについての詳細は,コマンド行で FPP /HELP と入力してください。