構文:
/ENTRY:function
実行形式ファイルまたは DLL の開始アドレスを設定します。cDEC$ ATTRIBUTES STDCALL コンパイラ指示文で定義された関数名を指定します。パラメタと戻り値は,Win32 API の WinMain (.EXE の場合) または DllEntryPoint (DLL の場合) の記述に従って定義されていなくてはなりません。エントリ・ポイントはリンカーに設定させるようにしてください。
基本設定では,開始アドレスは実行時ライブラリー中の関数名です。リンカーは,次表に示すように,プログラムの属性に従ってこれを選択します。
関数名 | これを基本開始アドレスとして使うもの |
MainCRTStartup | /SUBSYSTEM:CONSOLE を使用するアプリケーション。main を呼び出す。 |
WinMainCRTStartup | /SUBSYSTEM:WINDOWS を使用するアプリケーション。WinMain を呼び出す。これは cDEC$ ATTRIBUTES STDCALL 属性を指定して定義されていなくてはならない。 |
_DllMainCRTStartup | DLL。存在していれば DllMain を呼び出す (これは cDEC$ ATTRIBUTES STDCALL を指定して定義されていなくてはならない)。 |
/DLL または /SUBSYSTEM オプションが指定されていないと,リンカーは,main と WinMain が定義されているかにどうか応じて,副システムとエントリ・ポイントを選択します。
main,WinMain,および DllMain 関数は,ユーザー定義エントリ・ポイントの 3 形式です。