どの Fortran プロジェクト・タイプでも,モーダル・ダイアログボックスを使うことができます。そのため,プロジェクトを作成する時,モーダル・ダイアログボックスを使うプロジェクトを作成するために Fortran AppWizards を使うことができます。
たとえば,"Hello World!" と表示するためにモーダル・ダイアログボックスを使う "Hello World" Fortran Console アプリケーションを作成するとします。以下のようにします。
HelloDlg という名前のプロジェクトを作成するために Fortran Console AppWizard を使います。Fortran Console アプリケーションを HelloDlg という名前で作成しますと,続いて表示される質問で,「A "Hello World" sample project」を選択します。
「Cancel」ボタンを削除します (「Cancel」ボタンをクリックし Delete キーを押します)。
新しいスタティックテキスト・コントロールをダイアログボックスに追加します。
必要に応じてスタティックテキスト・コントロールの大きさを変更します。
スタティックテキスト・コントロールをダブルクリックして,プロパティを編集します。「Caption」を "Hello World!" に変更します。「Styles」タブで「Align text」オプションで「Center」に変更することもできます。
ウィンドウの左上隅の X 印をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
「File」メニューから「Save As...」を選択し,プロジェクト・ディレクトリにファイル名 HelloDlg.rc でこのリソースを保存します。
「Project」メニューから「Add To Project」に続いて「Files」を選択します。HelloDlg.rc を選択して「OK」をクリックします。
HelloDlg.f90 ファイルを修正します (「FileView」のファイル名をダブルクリックします)。
「program HELLODLG」行の後に,以下の行を追加します。
USE DFLOGM
以下の行を
print *, 'Hello World'
次の行で置き換えます。
include 'resource.fd' type (DIALOG) dlg logical lret integer iret lret = DlgInit(IDD_DIALOG1, dlg) iret = DlgModal(dlg) call DlgUninit(dlg)
上記のコードでは,以下のことを行っています。
USE DFLOGM 行は,ダイアログ・ルーチンのための DFLOGM モジュール・インタフェースをインクルードします。
include 'resource.fd' 行は,.fd ファイルをインクルードします。
DLGINIT は,ダイアログボックスを初期化します。
DLGMODAL は,ダイアログボックスを表示します。
DLGUNINIT は,ダイアログボックス・リソースを開放します。
「OK」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
Fortran Windows プロジェクト・タイプを使用する Visual Fortran アプリケーションでは,モードレス・ダイアログボックスに対するダイアログ・コーディングを手助けする Fortran Windows Project AppWizard を使うことができます。
モーダルおよびモードレス・ダイアログボックスに対するコーディング要求については,「ダイアログボックスの初期化と活動状態」を参照してください。