実行時メッセージの表示と書式

プログラムの実行時にエラーが発生すると,Visual Fortran RTL は診断メッセージを発行します。Fortran 実行時メッセージがどこに表示されるかは,次表に示すように,Fortran プロジェクト・タイプに依存します。

プロジェクト・タイプ Fortran 実行時メッセージが表示される場所
Fortran Console アプリケーション 実行時エラー・メッセージは (リダイレクトされていない限り) 標準エラー装置に表示されます。
Fortran QuickWin アプリケーションおよび Fortran Standard Graphics アプリケーション 実行時エラー・メッセージは独立した QuickWin メッセージ・ボックスに表示されます。
Fortran Windows アプリケーション 実行時エラー・メッセージは独立したメッセージ・ボックスに表示されます。

Fortran 実行時メッセージは次の書式を持ちます。

forrtl: severity (number): message-text

次表は,実行時メッセージの重大度レベルを,重大度の高い方から示しています。

実行時メッセージの重大度レベル

重大度 説明
severe
(重大)
修正する必要があります。プログラムの I/O 文が ENDEOR,または ERR 飛び先指定子を使って,おそらくは IOSTAT 指定子を使用するルーチンに制御を転送していない限り,このエラーが起こるとプログラムの実行は終了させられます (「ENDEOR,および ERR 飛び先指定子の使用」と「IOSTAT 指定子と Fortran 終了コードの使用」を参照)。

重大なエラーでは,エラー・メッセージの後にコール・スタック (プログラム・カウンター・トレース) の 16 進ダンプが表示されます。/traceback オプションが指定されていた場合,表示されるコール・スタック・プログラム・カウンター・トレースには,ソース・ファイル名,ルーチン名,および Fortran ソース・コードのソース行番号が含まれます。

error
(エラー)
修正する必要があります。プログラムは実行を続けるかもしれませんが,この実行からの出力は誤っている可能性があります。
warning
(警告)
調査する必要があります。プログラムは実行を続けますが,この実行からの出力は誤っている可能性があります。
info
(情報)
情報目的のみ。プログラムは実行を続けます。

Visual Fortran 個々の実行時エラー・メッセージの説明については,「Visual Fortran 実行時エラー」を参照してください。