浮動小数点数

このバージョンの Visual Fortran は,IEEE 浮小数点標準 (ANSI/IEEE Std 754-1985, IEEE Standard for Binary Floating-Point Arithmetic, 1985) にきわめて近い仕様を使用しています。この標準は,必須の特性を実装している高速な数値演算コプロセッサーが広く普及しているということから,多くのマイクロコンピュータを基本としたシステムで採用されています。また,ハードウェア・システムがコプロセッサーを搭載していない場合でも,標準のソフトウェアでエミュレーションを行うことが可能です。

/fpe コンパイラ・オプションの適切な設定を選択して,Visual Fortran 実行システムが提供している基本浮動小数点例外処理の形式を選択してください。

この節では,この標準の特性と,Visual Fortran におけるその実装の概要を示します。特に記述がない限り,説明は IEEE 標準と Visual Fortran の実装の両方に当てはまります。次のトピックがあります。