インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
コマンドラインを使用する前に、特定の環境変数を設定する必要があります。 詳細は、「compilervars ファイルを使用するコンポーネントの場所の指定」を参照してください。
OS X*:
別の方法として、/usr/local/bin にあるシンボリック・リンクを使用して、以下に示すようにコマンドでコンパイラーを起動することができます。
icc または icpc コマンドを使用してコマンドラインからコンパイラーを起動することができます。
統合開発環境 (IDE) からコンパイラーを使用することもできます。
Visual Studio® の使用に関する詳細は、「Microsoft® Visual Studio® の使用」を参照してください。 Xcode* の使用に関する詳細は、「Xcode* の使用」を参照してください。Eclipse* の使用に関する詳細は、「Eclipse* の使用」を参照してください。
Linux*:
icc (C ソースファイルの場合) または icpc (C++ ソースファイルの場合) コマンドを使用してコマンドラインからコンパイラーを起動することができます。
icc を使用してコンパイラーを起動した場合、コンパイラーは C ライブラリーと C インクルード・ファイルを使用して C ソースファイルをビルドします。 icc を C++ ソースファイルに使用すると、ファイルは C++ ファイルとしてコンパイルされます。 icc を使用して、C オブジェクト・ファイルをリンクします。
icpc を使用してコンパイラーを起動した場合、コンパイラーは C++ ライブラリーと C++ インクルード・ファイルを使用して C++ ソースファイルをビルドします。 icpc を C ソースファイルに使用すると、ファイルは C++ ファイルとしてコンパイルされます。 icpc を使用して、C++ オブジェクト・ファイルをリンクします。
icc または icpc コマンドは次の処理を行います。
入力ソースファイルをコンパイルしてリンクする
1 つの実行ファイル (a.out) を現在のディレクトリーに生成する
OS X*:
icc/icpc を使用してコンパイラーを起動し、C/C++ ソースファイルをコンパイルします。
icc を使用してコンパイラーを起動した場合、コンパイラーは C ライブラリーと C インクルード・ファイルを使用して C ソースファイルをビルドします。 icc を C++ ソースファイルに使用すると、ファイルは C++ ファイルとしてコンパイルされます。 icc を使用して、C オブジェクト・ファイルをリンクします。
icpc を使用してコンパイラーを起動した場合、コンパイラーは C++ ライブラリーと C++ インクルード・ファイルを使用して C++ ソースファイルをビルドします (デフォルトでは libc++ ライブラリーが使用されます)。 icpc を C ソースファイルに使用すると、ファイルは C++ ファイルとしてコンパイルされます。 icpc を使用して、C++ オブジェクト・ファイルをリンクします。
icc/icpc コマンドは次の処理を行います。
入力ソースファイルをコンパイルしてリンクする
1 つの実行ファイル (a.out) を現在のディレクトリーに生成する
Windows®:
icl コマンドを使用してコマンドラインからインテル® C++ コンパイラーを起動することができます。 このコマンドは、次の操作を行います。
入力ソースファイルをコンパイルしてリンクする
オブジェクト・ファイルを生成して対応するソースファイル名を割り当てる。拡張子は .obj。
実行ファイルを作成してコマンドライン上の最初の入力ファイル名を割り当てる。拡張子は .exe。
すべてのファイルを現在のディレクトリーに配置する
ドライバーは、ほかのソフトウェア構成要素を呼び出すので、これらの構成要素からエラーメッセージが返されることがあります。 例えば、リンカーは、グローバル参照を解決できなかったときに、メッセージを返すことがあります。 watch オプションは、どのコンポーネントでエラーが発生しているのか特定するのに役立ちます。
インテル® C++ コンパイラーを起動する場合、次のコマンドを使用してください。
// (Linux*) {icc|icpc} [options] file1 [file2 . . .]
// (OS X*) {icc|icpc} [options] file1 [file2 . . .]
// (Windows®) icl [options] file1 [file2 . . .][/link link_options]
引数 |
説明 |
---|---|
options |
1 つ以上のコマンドライン・オプションを示します。 Linux* および OS X* システムでは、コンパイラーは、ハイフン (-) が先頭にある 1 文字以上の文字をオプションとして認識します。 Windows® の場合、オプションはスラッシュ (/) から始まります。 これには、リンカーオプションも含まれます。 コンパイラーを起動する際にオプションは必要ありません。 コンパイラーのデフォルト動作では、コンパイラーの起動時に、一部のオプションがデフォルトでオンになります。 注コンパイラーはデフォルトでソースプログラム中のオフロード言語拡張を認識し、存在するターゲットとホストの両方で実行するヘテロジニアス・バイナリーをビルドします。 これらの言語拡張を含むプログラムでヘテロジニアス・バイナリーをビルドしない場合は、[Q]offload コンパイラー・オプションの否定形を指定します。 詳細は、「概要: ヘテロジニアス・プログラミング」と [Q]offload コンパイラー・オプションを参照してください。 |
file1, file2 . .. |
コンパイラーで処理する 1 つ以上のファイルを示します。 複数のファイルを指定する場合は、スペースをファイルの区切り文字として使用します。 |
/link (Windows®) |
/link に続くオプションはすべてリンカーに渡されます。 リンカーに渡さないコンパイラー・オプションは、link の前に指定しなければなりません。 |
コマンドラインから makefile を使用する: makefile を使用して、さまざまなパスを持つファイルを指定し、この情報を複数のコンパイルで使用できるように保存します。 makefile の使用に関する詳細は、「makefile を使用するアプリケーションのビルド」を参照してください。
コマンドラインからバッチファイルを使用する: .bat ファイルを使用して、ファイルを再コンパイルするたびにコマンドを入力する代わりに、任意のオプションで常にコンパイラーを実行することができます。