ビルド・オプションの設定

新しい構成を作成するときには,「Project」メニューの「Settings」を選択して,ビルド・オプションを指定します。

「Project Settings」ダイアログボックスでは,プロジェクトの現在選択されている構成に対して,コンパイラとリンカーのオプション,最適化,またはブラウザ情報を指定することができます (「コンパイラとリンカーのオプション」を参照)。

構成オプションは階層構造になっています。構成レベルで設定されたオプションは,その構成に含まれるすべてのファイルに適用されます。ほとんどの構成では,構成レベルでオプションを設定するだけで十分です。たとえば,構成に対して基本最適化を設定すると,その構成に含まれるすべてのファイルが基本最適化を使用するようになります。

しかし,構成に含まれる個々のファイルについて,特定の最適化オプション (または最適化なし) といった異なるオプションを設定することもできます。構成内のファイル・レベルに設定したオプションは,構成レベルで設定したオプションより優先されます。

「FileView」タブにはプロジェクト構成に関連付けられたファイルが表示されており,ここで個々のファイルを選択することができます。

リンクやブラウザ情報の要求といった一部のオプションは,構成レベルでしか設定できません。

構成中では,次のレベルでオプションを設定することができます。

構成レベル 現在の構成に対して設定されたすべてのオプションは,ファイル・レベルで変更されない限り,構成中のすべてのファイルに適用されます。構成に対して設定されたオプションは,コンパイル,リンク,およびブラウザ情報の要求などのあらゆる作業に適用されます。
ファイル・レベル ファイルに対して設定されたすべてのオプションは,そのファイルだけに適用され,構成レベルで設定されたすべてのオプションに優先して使われます。選択されたファイルに対して設定されたオプションは,コンパイルなどのファイル・レベルの作業に適用されます。

「Project」メニューの「Add to Project」の「Files」を使って,ソース・ファイル (.FOR.F90.F.FI.FD) とオブジェクト・ファイル (.OBJ) の両方を挿入することができます。

必ず,アプリケーションが使用するすべてのソース・ファイルをプロジェクトに挿入するようにしてください。たとえば,プログラマがソース・ファイルを更新すると,次にアプリケーションをビルドした時点で,ビジュアル開発環境は新しいオブジェクト・ファイルを作成し,これをプロジェクトにリンクします。

また,プロジェクトにリンクする必要があるスタティック・ライブラリーと DLL の名前を,.LIB 拡張子を付けて挿入する必要があります。ライブラリーに含まれる個々のファイル名ではなく,ライブラリー名だけを使用するようにしてください。

同じバージョンの Microsoft Visual C++ と Visual Fortran を (同じディレクトリ階層に) インストールしている場合,C/C++ のソース・コード・ファイルをインクルードすることができます。同じバージョンの Microsoft Visual C++ がインストールされていない場合,代わりに C/C++ のオブジェクト・コードをインクルードします。

次の節では,プロジェクト設定の設定と保存の方法について説明しています。