コンパイラとリンカーのエラーは,アウトプット・ペインの「Build」タブに表示されます。エラーを起こしているソース行を素早く見つけ出すには,次の操作を行います。
アウトプット・ペインの「Build」タブで,エラー・メッセージをクリックします。
または
F4 を押します。エディタ・ウィンドウが現れ,左側の余白にエラーを起こしている行を識別する印が表示されます。
一部のソース・ファイルに対して異なるコンパイラ・オプションを設定する必要がある場合,ソース・ファイル名を強調表示 (クリック) し,「Project」メニューの「Settings」を選択します。この方法で設定したオプションは,選択されたファイルにのみ適用されます。
前回のビルドで報告されたコンパイラ・エラーをすべて修正したら,「Build」メニューから「Build」を選択します。ビルド・エンジンは,変更されたファイルと,変更されたインクルード・ファイルまたはモジュール・ファイルを引用しているファイルだけを再コンパイルします。プロジェクト内のすべてのファイルがエラーなしにコンパイルされたら,ビルド・エンジンはオブジェクト・ファイルとライブラリーをリンクして,実行形式ファイルまたはライブラリーを作成します。
「Build」メニューの「Rebuild All」を選択すると,ビルド・エンジンに,プロジェクトに含まれるすべてのソース・ファイルを強制的に再コンパイルさせることができます。これにより,特に外来のメイクファイルを使用しているときや,プロジェクトのすべてのファイルに対して新しいコンパイラ・オプションを使用するようなときに,すべてのソース・コードを確実にきれいな状態にすることができます。
ビルドの結果としてリンカー・エラーが発生した場合,リンクされるライブラリーが,選択されたプロジェクト・タイプと,「Libraries」カテゴリのプロジェクト設定 (「コンパイラ・オプションのカテゴリ」を参照) によって決まるということを念頭に置いて問題の原因を調べてください。ユーザー作成のライブラリーを追加して指定することもできます。
ビジュアル開発環境中でインクルード・ファイルとライブラリーのディレクトリ・パスを確認する方法
「Tools」メニューの「Options」をクリックします。
「Directories」タブをクリックします。
「Show directories for」のドロップダウンリストで「Include files」を選択し,インクルード・ファイルのパスを確認します。
「Show directories for」のドロップダウンリストで「Library files」を選択し,ライブラリーのパスを確認します。
情報を変更したら,「OK」をクリックします。
ビジュアル開発環境の中で,リンカーに渡されるライブラリーを確認する方法
まだ開いていない場合は,プロジェクト・ワークスペースを開きます (「File」メニューの「Open Workspace」)。
「Project」メニューの「Settings」をクリックします。
「Link」タブをクリックします。
「Link」タブの「Project Options」ボックスで,以下のオプションをタイプします。
/verbose:lib
「OK」をクリックします。次回プロジェクトをビルドする時,ライブラリーの一覧が他のビルド関連メッセージと共にアウトプット・ペイン (画面の下) に表示されます。
CXML ライブラリーとリンクする時に問題が生じた場合,「Visual Fortran から CXML を使用」を参照してください。
プロフェッショナル版で,IMSL ライブラリーとリンクする時に問題が生じた場合,「Visual Fortran からの IMSL ライブラリーの使用」も参照してください。
リンカー・エラーに遭遇した場合,「リンカーの診断メッセージとエラー状態」を参照してください。
ビルド・メッセージと実行時メッセージの説明については,「エラー・メッセージ」を参照するか,ビジュアル開発環境のアウトプット・ペインでエラー識別子 (LNK2001 など) を強調表示して F1 を押します。