リンカーは,オブジェクト・モジュールのリンク時にエラーを検出すると,その原因と重大度に関するメッセージを表示します。何らかのエラーが発生した場合,リンカーは実行形式ファイルを生成しません。
リンカー・メッセージは説明的な内容を持っており,通常,追加情報がなくてもエラーを特定することができます。個々のリンカー・メッセージの説明については,「リンカー・ツール・メッセージ」を参照してください。
DF コマンド行上でリンカーに渡されるライブラリーを見るには,/watch:cmd または /watch:all を指定します。
コマンド行を使用する場合,DFVARS.BAT ファイルを実行して,適切な環境変数を設定してください。「Compaq Visual Fortran 6」プログラム・フォルダの「Fortran Command Prompt」を使用する場合 (詳細は,『Compaq Visual Fortran Installing and Getting Started』の「7.3 Using the Command-Line Interface」を参照),これらの環境変数は事前に定義されていますので,DFVARS.BAT ファイルの実行は不要です。たとえば,この DFVARS.BAT ファイルはライブラリー・ディレクトリ・パス用の環境変数を設定します。
DF コマンドがコンパイルの際に使用する環境変数一覧については,「DF コマンドで使用される環境変数」を参照してください。
リンクするライブラリーは,「Libraries」カテゴリのコンパイラ・オプションを使って指定します (「コンパイラ・オプションのカテゴリ」を参照)。また,コマンド行でもライブラリーを指定することができます (必要ならばパスを追加します)。
プロフェッショナル版で,IMSL ライブラリーをリンクするときに問題が生じた場合,「Visual Fortran からの IMSL ライブラリーの使用」を参照してください。
ビジュアル開発環境におけるビルド・エラーの対処方法については,「ビルド中のエラー」を参照してください。