次に,有効な DF コマンドと無効な DF コマンドの例を示します。
有効な DF コマンド
次の例では,コンパイルするファイルは test.f90 で,proj.obj がリンカーに渡されます。
DF test.f90 proj.obj
この例では,.f90 というファイル拡張子は,コンパイル対象の test.f90 が Fortran 自由形式ソース・ファイルであることを示しています。obj というファイル拡張子は,proj.obj がリンカーに渡されるオブジェクト・ファイルであることを示しています。proj.obj の前に /link オプションを追加して,これをリンカーに直接渡すように指示する方法もあります。
次の例の /check:bounds オプションは,Fortran コンパイラに,myfile.for と test.for (固定形式ソース) が引用する配列と部分列が,境界範囲を越えているかどうかを実行時に検証する追加コードを生成するように要求しています。
DF /check:bounds myfile.for test.for
次の例の /link オプションは,/link オプション後のファイルとオプションをリンカーに直接渡すように指示しています。
DF myfile.for /link myobject.obj /out:myprog.exe
無効な DF コマンド
次の DF コマンドの /link オプションは,このオプションの後ろにある項目をリンカーに直接渡すように指示していますが,test.for はコンパイラに渡さなければなりません。そのため,この DF コマンドは無効です。
DF myfile.for /link test.for /out:myprog.exe
次のDFコマンドは,/link オプションがなく,/out リンカー・オプションがコンパイラ・オプションとしては認識されないため無効です。
DF myfile.for test.for /out:myprog.exe
このコマンドの正しい形式は次のようになります。
DF myfile.for test.for /link /out:myprog.exe
この例では,リンカーに対して情報を指定する DF オプション (/exe) を使用することもできます。
DF myfile.for test.for /exe:myprog.exe
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