この節では,ビジュアル開発環境のプロジェクト・タイプに対応する DF コマンド・オプションを示します。
アプリケーションを作成するときには,プロジェクト・タイプを選択しなくてはなりません。最初の 4 つのプロジェクトは,主プログラムを必要とする主プロジェクト・タイプです。
DF コマンドで Fortran Console アプリケーションを作成するときには,オプションを指定する必要はありません。別途リンクするときには,リンク・オプション /subsystem:console を指定します。これは,基本プロジェクト・タイプです。
DF コマンドで Fortran Standard Graphics アプリケーションを作成するときには,/libs:qwins オプションを指定します。このオプションは,特定のリンカー・オプションも設定します。
DF コマンドで Fortran QuickWin アプリケーションを作成するには,/libs:qwin オプションを指定します。このオプションは,特定のリンカー・オプションも設定します。
DF コマンドで Fortran Windows アプリケーションを作成するには,/winapp オプションを指定します。このオプションは,特定のリンカー・オプションも設定します。
Fortran COM Server を作成するには,Developer Studio を使用しなければなりません。Fortran COM Server プロジェクト・タイプを DF コマンドで作成することはできません。
次に示すプロジェクト・タイプは,主プログラムを持たないライブラリー・プロジェクトです。
DF コマンドで Fortran Dynamic-Link Library を作成するには,/dll オプションを指定します。このオプションは,/libs:dll オプションを設定します。
アプリケーションが QuickWin または Standard Graphics ルーチンを呼び出さない場合,/libs:static と /compile_only オプションを指定してオブジェクト・ファイルを作成します。その後,LIB コマンドを使ってライブラリーを作成します。
アプリケーションが QuickWin ルーチンを呼び出す場合,/libs:qwin と /compile_only オプションを指定してオブジェクト・ファイルを作成します。その後,LIB コマンドを使ってライブラリーを作成します。
アプリケーションが Standard Graphics ルーチンを呼び出す場合,/libs:qwins と /compile_only オプションを指定してオブジェクト・ファイルを作成します。その後,LIB コマンドを使ってライブラリーを作成します。
関連情報
Visual Fortran のプロジェクト・タイプ (Fortran Standard Graphics アプリケーションなど) については,「プロジェクト・タイプ」を参照してください。
LIB コマンドについては,「LIB によるライブラリーの管理」を参照してください。