アプリケーションが実行に失敗し,エラーを診断する必要が生じた場合,いくつかのツールとサポートが役に立ちます。コンパイラが生成する機械語コード・リストとリンカーが生成するマップ・ファイルは,コンパイラの最適化の影響を理解し,アプリケーションのメモリー内での構成を知るのに役立ちます。これらは,エラー発生時のスタック・トレースにある情報の解釈を助けてくれます。
完全なリスト (.lst)ファイルを生成する方法
Microsoft ビジュアル開発環境を使用している場合
「Project」メニューから「Settings」を選択します。
「Fortran」タブをクリックします。
「Listing Files」カテゴリを選択します。
「Source Listing」をクリック (チェック) します。
「Machine Code」をクリックします。
「Include Files」をクリックします。
「Project Settings」にその他の必要な変更を加え,「OK」をクリックします。
コマンド行からコンパイルする場合,/show:all と /list を指定します。
DF file.f90 /list /show:all
リンク・マップ (.map) ファイルを生成する方法
Microsoftビジュアル開発環境を使用している場合
「Project」メニューから「Settings」を選択します。
「Link」タブをクリックします。
「General」または「Debug」カテゴリを選択します。
「Generate mapfile」を選択します。
「Project Settings」にその他の必要な変更を加え,「OK」をクリックします。
コマンド行からコンパイルする場合,/map を指定します。
DF file.f90 /map
実行形式ファイル (.exe) ファイル中に定義されているセクションを調べる方法
/traceback コンパイラ・オプションを指定します。このオプションは,コンパイラに対して,エラーが起こったときに実行時に使用される PC 関係情報を生成するように要求します。
この情報は,リンカーによって,実行形式ファイル中の ".trace" という名前のセクションにまとめられます。実行形式ファイルに含まれているセクションを見るには,次のコマンドを使用します。
link -dump -summary your_app_name.exe
さらに詳しい情報を見るには,次のコマンドを使用します。
link -dump -headers your_app_name.exe