CXML には,基本線形代数 (BLAS),線形代数ルーチン (LAPACK),疎線形システム,シグナル処理,ユーティリティ (ソート,乱数生成など) があります。
グループ | 説明 |
基本線形代数 | 基本線形代数副プログラム (Basic Linear Algebra Subprogram,BLAS) ライブラリーには,業界標準のレベル 1 基本線形代数副プログラム (ベクトル-ベクトル,BLAS1),レベル 2 (行列-ベクトル,BLAS2),レベル 3 (行列-行列,BLAS3) が含まれています。また,BLAS1 拡張と Sparse BLAS1 用の副プログラムも含まれています。 |
シグナル処理 | シグナル処理ライブラリーには,シグナル処理関数の基本セットが含まれています。これには,1 次元,2 次元,3 次元の高速フーリエ変換 (FFT),グループ FFT,余弦/正弦変換 (FCT/FST),重畳,相関,ディジタルフィルタが含まれています。 |
疎線形システム | 疎線形システム (Sparse Linear System) ライブラリーには,直接,逐次の両方の疎線形システム解法が提供されています。直接解法 (Direct Solver) パッケージは,スカイライン記憶機構を使って保存した対称,非対称の両方の疎行列をサポートします。逐次解法 (Iterative Solver) パッケージは,記憶機構,プレコンディショナ,逐次解法の基本セットを含んでいます。 |
LAPACK | LAPACK は,線形代数と固有値問題解法の広範囲な組を提供する業界標準副プログラム・パッケージです。LAPACK は,多くの近代的なアーキテクチャー,特にメモリー階層を持つアーキテクチャーによりよく合致するブロック・アルゴリズムを使っています。 |
ユーティリティ | ユーティリティ副プログラムには,乱数生成,ベクトル数学関数,ソート副プログラムが含まれています。 |
各副プログラムは,実数または複素数と単精度または倍精度を組み合わせた算術計算をサポートするバージョンを持っています。
MS-DOS プロンプトでコンパイル,リンクする場合,Visual Fortran 環境変数と CXML 環境変数を定義する DFVARS.BAT を実行する必要があります。詳細は,「コマンド行からのコンパイラとリンカーの使用」と「DF コマンドで使用される環境変数」を参照してください。CXML ルーチンに関係するリンク・エラーが発生した場合,オンライン・リリース・ノートを参照してください。
ビジュアル開発環境でのコンパイル,リンクに関する詳細は,「プログラムとライブラリーのビルド」を参照してください。
CXML に関する詳細は,以下を参照してください。
Visual Fortrarn をインストールしたディレクトリ下の CXML にある README.TXT ファイル
Visual Fortrarn をインストールしたディレクトリ下の CXML\Doc にある『Compaq Extended Math Library Reference Guide』の Adobe Acrobat PDF ファイル
Visual Fortrarn をインストールしたディレクトリ下の CXML\Samples にある CXML サンプル・プログラム
『Compaq Visual Fortran Installing and Getting Started』