NMAKE オプションの説明

次表に NMAKE のオプションを示します。

ツール	説明
/A	依存関係で古くなっていない場合でも，すべての評価ターゲットを強制的にビルドします。関係のないターゲットはビルドされません。
/B	タイムスタンプが等しい場合でも，強制的にビルドします。きわめて高速なシステムでのみ使用することをお勧めします (2 秒以内に終了する場合)。
/C	致命的ではない NMAKE エラーまたは警告，タイムスタンプ，および NMAKE の著作権メッセージを含めて，基本出力を禁止します。/K が発行する警告を禁止します。
/D	個々の評価ターゲットと依存ファイルのタイムスタンプを表示し，ターゲットが存在しない場合にはメッセージを表示します。メイクファイルをデバッグする際に，/P と併用すると便利です。メイクファイルの一部に対して /D を設定またはクリアするには !CMDSWITCHES を使用します。
/E	環境変数でメイクファイルのマクロ定義を置換します。
/F filename	filename をメイクファイルとして指定します。filename の前には空白またはタブを置くことができます。各メイクファイルについて /F を 1 回ずつ指定します。標準入力からメイクファイルを入力するには，filename としてダッシュ (-) を指定し，F6 または CTRL+Z でキーボード入力を終えます。
/HELP，/?	NMAKE コマンド行構文の簡単な要約を表示します。
/I	すべてのコマンドからの終了コードを無視します。メイクファイルの一部に対して /I を設定またはクリアするには !CMDSWITCHES を使用します。メイクファイルの一部に対して終了コードを無視するには，ダッシュ (-) コマンド修飾子または .IGNORE を使用します。/K と同時に指定された場合には，/K を置換します。
/K	コマンドがエラーを返した場合に，関係のない依存関係のビルドを続行します。また，警告を発行し，終了コード 1 を返します。基本設定では，いずれかのコマンドがゼロ以外の終了コードを返すと，NMAKE は停止します。/K からの警告は /C によって抑止されます。/I と同時に指定された場合には，/I が /K を置換します。
/N	コマンドを表示しますが，実行はしません。プリプロセス・コマンドは実行されます。再帰的な NMAKE 呼び出しで，コマンドを表示しません。メイクファイルのデバッグやタイムスタンプの検査に便利です。メイクファイルの一部に対して /N を設定またはクリアするには !CMDSWITCHES を使用します。
/NOLOGO	NMAKE の著作権メッセージの表示を禁止します。
/P	情報 (マクロ定義，推論規則，ターゲット，.SUFFIXES 一覧) を標準出力に表示した後，ビルドを実行します。メイクファイルまたはコマンド行ターゲットが存在しない場合には，情報だけを表示します。メイクファイルをデバッグするときには /D と併用します。
/Q	ターゲットのタイムスタンプを検査します。ビルドは実行しません。すべてのターゲットが最新の状態ならばゼロの終了コードを返し，いずれかのターゲットが最新の状態にない場合にはゼロ以外の終了コードを返します。プリプロセス・コマンドは実行されます。NMAKE をバッチ・ファイルから実行するときに便利です。
/R	TOOLS.INI ファイルに定義されている，または既定の .SUFFIXES 一覧をクリアし，推論規則とマクロを無視します。
/S	実行されたコマンドの表示を禁止します。メイクファイルの一部の表示を禁止するには，@ コマンド修飾子か .SILENT を使用します。メイクファイルの一部に対して /S を設定またはクリアするには !CMDSWITCHES を使用します。
/T	コマンド行ターゲット (またはメイクファイルの最初のターゲット) のタイムスタンプを更新し，プリプロセス・コマンドを実行しますが，ビルドは実行しません。
/X filename	NMAKE のエラー出力を，標準エラーの代わりに filename に送ります。filename の前には空白またはタブを置くことができます。エラー出力を標準出力に送るには，filename としてダッシュ (-) を指定します。コマンドから標準エラーに送られる出力には影響を与えません。
/Y	バッチ・モードの推論規則を無効にします。このオプションが選択されていると，すべてのバッチ・モードの推論規則が通常の推論規則として扱われます。