Visual Fortran では,実行時に会話形式のユーザー・インタフェースのためのダイアログボックスを作成することができます。たとえば,選択リストとスクロールバーを表示し,ユーザーがテキスト文字列や数値の制御パラメタを入力しなくてすむようにすることができます。また,Fortran QuickWin および Fortran Windows アプリケーションのカスタム・アイコンも作成できます。
Microsoft ビジュアル開発環境には,ダイアログを作成し,その中にコントロールを配置するための特殊なダイアログ・エディタと,アイコンの描画やインポートを行えるグラフィックス・エディタが付属しています。ダイアログとアイコンのデザインには,ビジュアル開発環境に含まれているダイアログ・エディタとグラフィックス・エディタを使用する必要があります。ダイアログまたはアイコンを作成したら,リソース・コンパイラ (RC) を使ってコマンド行からコンパイルすることができます。
ビジュアル開発環境では,プロジェクト内のリソースを「ResourceView」タブ (「FileView」タブの横にあるタブ) で見ることができます。Microsoft ビジュアル開発環境のリソース・エディタは,従来は手作業で作成していたリソース作成用のスクリプトと比べて使いやすく,時間の節約にもなります。リソースは,プロジェクトをビルドする際にビルドされます。
これらのビジュアル・ツールは,プロジェクトのスクリプトを作成,管理します。プログラマはスクリプトを手作業で作成する必要はありません。ビジュアル開発環境でのリソースの扱い方については,『Visual C++ User's Guide』の「Resource Editors」の節を参照してください。
リソース定義スクリプト・ファイルの作成と,コマンド行からの RC コマンドの使用についての詳細は,次の節を参照してください。
オンライン・ヘルプの「Platform SDK」の「Windows Programming Guidelines」,「Platform SDK Tools」にある,「Compiling」や「Using the Resource Compiler」などの節