ENDFILE

:ファイル終了記録を順編成ファイルに書き込み,ファイル位置をこの記録の後 (終点) に置きます。以下のいずれかの形式を取ります。

形式

ENDFILE ([UNIT=]io-unit [, ERR=label] [, IOSTAT=i-var])
ENDFILE io-unit

io-unit
(入力) 外部装置指定子。

label
エラーが発生した場合に制御を受け取る飛び先文の文番号。

i-var
(出力) エラーが発生した場合には正の整数,エラーが発生しなかった場合にはゼロとして定義されるスカラ整数変数。

規則と振る舞い

ENDFILE 文で指定された装置が開かれていない場合,基本ファイルが書式なし出力で開かれます。

ファイル終了記録は,書式付き順編成ファイルか書式なしセグメント順編成ファイルとして探査される順編成ファイルにしか書き込めません。直接探査ファイルに ENDFILE を適用すると,ファイルを常に切り捨てます。

ファイル終了記録は,Fortran 以外の言語で書かれたプログラムによって読み取られるファイルに書き込むべきではありません。


注意/vms コンパイラ・オプションを使用し,順編成装置に対して ENDFILE が実行されるとき,ファイルには Ctrl+Z を含んでいる 1 バイトの記録が書き込まれます。このオプションが指定されていないと,内部的な ENDFILE フラグが設定され,ファイルの残りの部分が切り捨てられます。このオプションは相対編成ファイルの ENDFILE には影響を与えません。相対編成ファイルでは切り捨てが行われます。

ENDFILE のパラメタが関数を呼び出す式である場合,その関数は I/O 操作または EOF 組込み関数の実行を引き起こしてはなりません。これは,結果が予測不可能になるためです。

互換性

CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB

関連情報

BACKSPACEREWINDデータ転送 I/O 文飛び先指定子

次の文は,I/O 装置 2 にファイル終了記録を書き込みます。

	ENDFILE 2

次の文が指定されているとします。

	ENDFILE (UNIT=9, IOSTAT=IOS, ERR=10)

ファイル終了記録が,装置 9 に接続されているファイルに書き込まれます。エラーが発生すると,制御は文番号 10 の付いた文に移され,変数 IOS には正の整数が格納されます。

以下に他の例を示します。

	WRITE (6, *) x
	ENDFILE 6
	REWIND 6
	READ (6, *) y