文と属性:名前付き定数を定義します。
PARAMETER 属性は型宣言文または PARAMETER 文で指定することができ,以下のいずれかの形式を取ります。
形式
型宣言文
type, [att-ls,] PARAMETER [,att-ls] :: c = expr [, c = expr]...
文
PARAMETER [(] c = expr [, c = expr]... [)]
type
データ型指定子。
att-ls
省略可能な属性指定子並び。
c
定数の名前。
expr
初期値式。任意のデータ型を使用することができます。
規則と振る舞い
名前付き定数の型,型パラメタ,および形状は,以下のいずれかの方法で決定されます。
同じ有効域中の明示的な型宣言文によって
型が暗黙に宣言されている名前付き定数を,それ以降の型宣言中で使用する場合,その宣言は暗黙の型を追認しなくてはなりません。
たとえば,次の文を考えます。
PARAMETER (MU=1.23)
暗黙の型に従うと,MU は整数型なので,MU=1 となります。MU を 1.23 にするためには,事前に型宣言で REAL として宣言しておくか,または IMPLICIT 文で宣言する必要があります。
名前付き定数は,書式指定中で,またはホレリス定数の文字数として使用することはできません。コンパイルの観点では,名前を書くことはその値を書くことと等価です。
名前付き定数を CHARACTER 宣言の長さ指定子として使用するときには,名前付き定数を括弧で囲む必要があります。
定数の名前は別の定数の一部として使用することはできませんが,複素数定数の実部または虚部の一部としてなら使用することができます。
名前付き定数は,それを定義している PARAMETER 文を含んでいる有効域中でしか使用できません。
初期値式に現れる名前付き定数は,事前に同じ型宣言文中で (またはその前の型宣言文か PARAMETER 文で) 定義されているか,参照結合または親子結合によって参照可能になっていなくてはなりません。
括弧の使用は省略可能で,/[no]altparam コンパイラ・オプションを使って制御することができます。
互換性
CONSOLE STANDARD GRAPHICS QUICKWIN GRAPHICS WINDOWS DLL LIB
関連情報
DATA,IMPLICIT,PARAMETER 文の代替構文,型宣言,コマンド行からのコンパイラとリンカーの使用,初期値式,属性の互換性
例
次の例は,PARAMETER 属性を指定する型宣言文を示しています。
REAL, PARAMETER :: C = 2.9979251, Y = (4.1 / 3.0)
次に PARAMETER 文の例を示します。
REAL(4) PI, PIOV2 REAL(8) DPI, DPIOV2 LOGICAL FLAG CHARACTER*(*) LONGNAME PARAMETER (PI=3.1415927, DPI=3.141592653589793238D0) PARAMETER (PIOV2=PI/2, DPIOV2=DPI/2) PARAMETER (FLAG=.TRUE., LONGNAME='A STRING OF 25 CHARACTERS')
以下に別の例を示します。
! 明示整数型 PARAMETER (nblocks = 10) ! 明示整数型 IMPLICIT REAL (L-M) PARAMETER (loads = 10.0, mass = 32.2) ! PARAMETER 文を使用 ! コンパイラ・オプションが必要 PARAMETER mass = 47.3, pi = 3.14159 PARAMETER bigone = 'This constant is larger than forty characters' ! 属性形式の PARAMETER REAL, PARAMETER :: mass=47.3, pi=3.14159, loads=10.0, mass=32.2