複素数型は以下のように宣言することができます。
COMPLEX
COMPLEX([KIND=]n)
COMPLEX*s
DOUBLE COMPLEX
n
4,8,または 16 の種別値。種別値 16 は OpenVMS,Tru64 UNIX,および Linux システムでしか使用できません。
s
8,16,または 32。COMPLEX(4) は COMPLEX*8 として,COMPLEX(8) は COMPLEX*16 として,COMPLEX(16) は COMPLEX*32 として宣言されます。
種別パラメタが宣言されていると,複素定数は宣言された種別値を持つことになります。種別パラメタが宣言されていなければ,両方の部分の種別値は基本実数型となり,定数は基本複素数型となります。
DOUBLE COMPLEX は COMPLEX(8) です。DOUBLE COMPLEX で宣言されたデータに対して種別パラメタを使用することはできません。
複素数データ型の詳細については,「複素定数の一般的な規則」,「COMPLEX(4) 定数」,「COMPLEX(8) または DOUBLE COMPLEX 定数」,「COMPLEX(16) 定数 (VMS と U*X)」を参照してください。
例
以下の例は,複素数変数をどのように宣言することができるかを示しています。
言語要素を主体とした例:
COMPLEX (4), DIMENSION (8) :: cz, cq
属性を主体とした例:
COMPLEX(4) cz, cq DIMENSION(8) cz, cq