ダイアログの使用

ダイアログは,ユーザーにアプリケーションを制御するように求めるユーザーにやさしい手段です。実行中のアプリケーションは,画面上にダイアログボックスを表示することで,ユーザーにボタンやスクロールバーをクリックさせて,データを入力させたり,次の処理を選択させることができます。

Visual Fortran に含まれているダイアログ関数を使うと,アプリケーションにダイアログボックスを追加することができます。これらの関数はダイアログボックスとそのコントロール (スクロールバー,ボタンなど) を定義し,ユーザーの行った選択に応じて,プログラマが用意したサブルーチンを呼び出します。

ダイアログボックスには次の 2 つの形式があります。

プログラムがモーダル・ダイアログボックスを表示した場合 (任意のプロジェクト・タイプ),ユーザーが明示的にデータを入力し,ダイアログボックスを閉じないと,アプリケーションは実行を再開することができません。

プログラムがモードレス・ダイアログボックスを表示した場合 (Fortran Windows プロジェクト・タイプ),アプリケーションは実行を続けます。ユーザーはモードレス・ダイアログボックスと,アプリケーション内の他のウィンドウ間で切り替えを行うことができます。

ダイアログの作成には 2 つの手順があります

  1. ダイアログボックスの外観と,ダイアログボックスが含むコントロール名とプロパティを指定します。

  2. ユーザーの選択を認識し,それに応答することで,これらのコントロールを活動状態にするアプリケーションを作成します。

この節では次のトピックを扱っています。