ダイアログ関数は,他の組込み関数または実行時関数と同じように使用することができます。
「ダイアログの使用」で説明したように,Visual Fortran はモーダルとモードレスの 2 つのダイアログボックス・タイプをサポートします。モーダル・ダイアログボックスはすべての Fortran プロジェクト・タイプで使用できます。モードレス・ダイアログボックスは Fortran Windows プロジェクト・タイプでしか使用できません。
ダイアログ関数は,次のような処理を行うことができます。
ダイアログボックスを初期化し閉じる。
ダイアログボックスでユーザーからの入力を取得する。
ダイアログボックスにデータを表示する。
ダイアログボックス・コントロールを変更する。
ダイアログボックスのインクルード・ファイル (.FD) には,ダイアログボックスの作成時にリソース・エディタの「Properties」ボックスで指定したダイアログ・コントロールの名前が含まれています。DFLOGM.MOD モジュールは,既定の変数名と型定義を含んでいます。これらのコントロール名,変数,および型定義は,ダイアログボックスを管理するためのダイアログ関数の引数並びで使用されます。
次表にダイアログ関数を示します。
ダイアログ関数 | 説明 |
DLGEXIT | 開かれているダイアログを閉じます。 |
DLGFLUSH | 表示されているダイアログを更新します。 |
DLGGET | コントロール変数の値を取得します。 |
DLGGETCHAR | 文字コントロール変数の値を取得します。 |
DLGGETINT | 整数コントロール変数の値を取得します。 |
DLGGETLOG | 論理コントロール変数の値を取得します。 |
DLGINIT | ダイアログを初期化します。 |
DLGINITWITHRESOURCEHANDLE | ダイアログを初期化します (DLGINIT の代替形式)。 |
DLGISDLGMESSAGE | メッセージがモードレス・ダイアログボックスを対象としたものかどうかを判断します。 |
DLGISDLGMESSAGEWITHDLG | メッセージがモードレス・ダイアログボックスを対象としたものかどうかを判断します (DLGISDLGMESSAGE の代替形式)。 |
DLGMODAL | モーダル・ダイアログボックスを表示します。 |
DLGMODALWITHPARENT | モーダル・ダイアログボックスを表示します (DLGMODAL の代替形式)。 |
DLGMODELESS | モードレス・ダイアログボックスを表示します。 |
DLGSENDCTRLMESSAGE | コントロールにメッセージを送ります。 |
DLGSET | コントロール変数に値を割り付けます。 |
DLGSETCHAR | 文字コントロール変数に値を割り付けます。 |
DLGSETCTRLEVENTHANDLER | ActiveX コントロール・イベントを処理するためのルーチンを割り付けます。 |
DLGSETINT | 整数コントロール変数に値を割り付けます。 |
DLGSETLOG | 論理コントロール変数に値を割り付けます。 |
DLGSETRETURN | DLGMODALの戻り値を設定します。 |
DLGSETSUB | コントロールに既定のコールバック・ルーチンを割り付けます。 |
DLGSETTITLE | ダイアログのタイトルを設定します。 |
DLGUNINIT | 初期化されたダイアログのメモリーの割り付けを解除します。 |
これらの関数については,各リンクを参照してください。「ダイアログ手続:表」も参照してください。