数値表現のパラメタの取得

Visual Fortran には,数値表現に関する詳しい情報を返すいくつかの組込み関数があります。これらを次表に示します。

数値パラメタを返す関数

名前 説明 引数/関数の型
DIGITS DIGITS(x)
x と同じ型のデータの有効けた数を返します。
x:整数または実数
結果:INTEGER(4)
EPSILON EPSILON(x)
1 に加えたときに,x と同じ型のデータよりも大きい数値を生成する最も小さい正の数を返します。
x:実数
結果:x と同じ型
EXPONENT EXPONENT(x)
x の表現の指数部を返します。
x:実数
結果:INTEGER(4)
FRACTION FRACTION(x)
x の表現の小数部 (有効数字) を返します。
x:実数
結果:x と同じ型
HUGE HUGE(x)
x の型のデータで表現できる最も大きい数値を返します。
x:整数または実数
結果:x と同じ型
MAXEXPONENT MAXEXPONENT(x)
x と同じ型のデータの最も大きい正の 10 進の指数部を返します。
x:実数
結果:INTEGER(4)
MINEXPONENT MINEXPONENT(x)
x と同じ型のデータの最も大きい負の 10 進の指数部を返します。
x:実数
結果:INTEGER(4)
NEAREST NEAREST(x, s)
s の符号の向きで,機械による表現が可能な x とは異なる最も近い数値を返します。
x:実数
s:ゼロでない実数
結果:x と同じ型
PRECISION PRECISION(x)
x と同じ型のデータの有効けた数を返します。
x:実数または複素数
結果:INTEGER(4)
RADIX RADIX(x)
x と同じ型のデータの基底を返します。
x:整数または実数
結果:INTEGER(4)
RANGE RANGE(x)
x と同じ型のデータの 10 進指数範囲を返します。
x:整数,実数,複素数
結果:INTEGER(4)
RRSPACING RRSPACING(x)
x 近傍の数値に対する相対間隔の逆数を返します。
x:実数
結果:x と同じ型
SCALE SCALE(x, i)
x に,2 の i 乗を掛けます。
x:実数
i:整数
結果:x と同じ型
SET_EXPONENT SET_EXPONENT(x, i)
小数部が x で,指数部が i の数値を返します。
x:実数
i:整数
結果:x と同じ型
SPACING SPACING(x)
x 近傍の数値に対する絶対間隔を返します。
x:実数
結果:x と同じ型
TINY TINY(x)
x の型のデータで表現できる最も小さい正の数値を返します。
x:実数
結果:x と同じ型