実数型

実数型は以下のように宣言することができます。

REAL
REAL([KIND=]n)
REAL*n
DOUBLE PRECISION

n
4,8,または 16 の種別値。種別値 16 は OpenVMS,Tru64 UNIX,および Linux システムでしか使用できません。

種別パラメタが宣言されていると,実定数は宣言された種別値を持つことになります。種別パラメタが宣言されていなければ,実定数の種別値は基本実数型となります。

DOUBLE PRECISIONREAL(8) です。DOUBLE PRECISION で宣言されたデータに対して種別パラメタを使用することはできません。

/real_size:size コンパイラ・オプションまたは,REAL 指示文を使って基本指定の結果を変えることができます。

組込み問合せ関数 KIND は,種別パラメタ値を返します。組込み関数 RANGE は,10 進数指数範囲を返します。組込み関数 PRECISION は,有効けた数を返します。与えられた有効かた数と指数範囲を提供する種別パラメタ値を見つけるために,組込み関数 SELECTED_REAL_KIND を使うことができます。

実数データ型の詳細については,「実定数の一般的な規則」,「REAL(4) 定数」,「REAL(8) または DOUBLE PRECISION 定数」,「REAL(16) 定数 (VMS と U*X)」を参照してください。

以下の例は,実数変数をどのように宣言することができるかを示しています。

言語要素を主体とした例:

	REAL (KIND = high), OPTIONAL :: testval
	REAL, SAVE :: a(10), b(20,30)

属性を主体とした例:

	REAL (KIND = high) testval
	REAL a(10), b(20,30)
	OPTIONAL testval
	SAVE a, b