宣言文は，データ・オブジェクトの属性を宣言する非実行文です。Fortran 95/90 では，宣言文で定義できる属性の多くを，省略可能な型宣言文でも宣言することができます。
本章には，以下のトピックに関する情報があります。
データ・オブジェクトのプロパティ (データ型，次元数，および寸法など) を明示的に宣言します。
割付け (形状無指定の) 配列名の並びを宣言します。
副プログラム中の変数の記憶域割付けを制御します。
物理的な記憶域の，1 つまたは複数の連続領域，またはブロックを定義します (共通ブロックと呼ばれます)。
プログラムの実行前に，変数に初期値を代入します。
オブジェクトが配列であることを宣言し，配列の形状を定義します。
記憶域がプログラム単位中の複数のオブジェクトによって共有されることを宣言します。
外部 (ユーザー提供) 手続を他の副プログラムへの引数として使用することができます。
名前の暗黙のデータ型を無効にします。
仮引数の意図された用途を宣言します。
副プログラムへの引数として組込み手続を使用することができます。
名前に変数並びを結合します。このグループ名は，一部の入出力操作で使用することができます。
手続引用で引数を省略することができます。
名前付き定数を定義します。
オブジェクトがポインタであることを宣言します。
モジュール内の言語要素の参照許可を宣言します。
オブジェクトの定義と状態を，それらが宣言されている副プログラムが実行を完了した後も保存します。
ポインタ指示先を宣言します。
宣言されたオブジェクトに対して最適化が行われるのを防ぎます。
関連情報
BLOCK DATA 文については，「BLOCK DATA」を参照してください。
PROGRAM 文については，「PROGRAM」を参照してください。