日付と時刻のルーチン

次表に,日付と時刻のルーチンを示します。これらのルーチンは,システム時刻を決定したり,この時刻をローカル時刻,グリニッジ平均時,日付と時刻の要素からなる配列,または ASCII 文字に変換します。

次表のサンプル出力欄では,現在の日付が「Pacific Daylight Time」の「2/24/97 7:11 pm」であると仮定しています。第 3 欄は,現在の時刻を報告するとき,または適切な引数として日付と時刻が渡されたときに,各ルーチンが返すものを示しています。

可搬用ルーチン 説明 出力例
CLOCK 24 時間制の "hh:mm:ss" の書式の現在時刻。 19:11:00
CTIME システム時刻を 24 文字の ASCII 文字に変換します。 "Wed Feb 24 19:11:00 1997"
DATE 現在の日付の文字表現。 サブルーチンとして:"24-Feb-97"
関数として:"02/24/97"
DTIME (1) プログラムの起動,または (2) DTIME 直前の呼び出しのうちどちらか遅い方からの経過 CPU 時間。 (/0.0, 0.0/) (実際の結果はプログラムとシステムによって異なります)
ETIME プログラムの実行の開始後からの経過 CPU 時間。 (/0.0, 0.0/) (実際の結果はプログラムとシステムによって異なります)
FDATE ASCII 文字としての現在の日付と時刻。 "Wed Feb 24 19:11:00 1997"
GMTIME 9 個の要素を持つ整数配列としてのグリニッジ平均時。 (/0,12,03,24,2,97,3,55,0/)
IDATE 3 個の要素を持つ配列,または 3 つのスカラ・パラメタとしての現在の日付 (月,日,年)。 (1) (/24,2,1997/)
(2) month=2, day=24, year=97
ITIME 3 個の要素を持つ配列としての現在の時刻 (時,分,秒)。 (/7,11,00/)
JDATE ユリウス日を示す 8 個の文字列としての現在の日付。 "97055 "
LTIME 9 個の要素を持つ整数配列のローカル時刻。 (/0,11,7,24,2,97,3,55,0/)
RTC 1970 年 1 月 1 日,00:00:00 GMT からの経過秒数。 762145860
SECNDS 真夜中からの経過秒数からその引数の値を引いた値。 0.00
TIME サブルーチン:hh:mm:ss の書式の時刻を返します。
関数:1970 年 1 月 1 日の GMT での真夜中からの経過秒数を返します。
サブルーチン:"07:11:00"
関数:762145860
TIMEF このルーチンが初めて呼び出されたときからの経過秒数 (またはゼロ)。 0.0

TIMEDATE は,関数とサブルーチンのどちらとしても使用できます。このように名前が重複しているため,プログラムが USE DFPORT 文を含んでいなかった場合,個別にコンパイルされたプログラム単位は,これら版のうちの 1 つしか使用できません。たとえば,プログラムがサブルーチン TIME を 1 度呼び出している場合,TIME を関数としても使用することはできません。

Fortran 95/90 標準には,新しい日付と時刻の組込みサブルーチンが含まれています。詳細については,「DATE_AND_TIME」を参照してください。