データ書式の指定方法

書式なしデータに対して非ネイティブ数値書式を指定する方法は 4 つあります。いずれも方法も指定されていないと,ネイティブ・リトル・エンディアン書式が使用されます (ディスクとメモリー間で変換は行われません)。

どの方法でも,「サポートされているネイティブ,非ネイティブ数値書式」に示したすべてのキーワードを使用することができます。

次に,非ネイティブ (またはネイティブ) 書式の形式を指定するために使用できる 5 つの方法を示します。

  1. ファイルを開く前に,特定の装置番号に対応する環境変数を設定します。環境変数は,n を装置番号として FORT_CONVERTn という名前を持ちます。

  2. ファイルを開く前に,特定のファイル拡張子に対する環境変数を設定します。環境変数は,ext をファイル拡張子 (接尾辞) として FORT_CONVERT.ext または FORT_CONVERT_ext という名前を持ちます。

  3. /CONVERT=keyword 修飾子を指定する OPTIONS 文を使ってプログラムをコンパイルします。この方法は,プログラムが指定する書式なしデータを使用するすべての装置番号に影響を与えます。

  4. 特定の装置番号に対する OPEN 文で CONVERT キーワードを指定します。

  5. プログラムを,プログラムが指定する書式なしデータを使用するすべての装置番号に影響を与える適切なコンパイラ・オプションを指定してコンパイルします (DF コマンドの /convert:keyword,またはビジュアル開発環境のこれと等価なオプション)。

複数の方法を指定した場合,書式なしデータを含んでいるファイルを開くと,次の優先順位が適用されます。

  1. 指定した装置番号に対して設定されている環境変数 (FORT_CONVERTn) を確認します (特定の装置番号で開かれたどのファイルにも適用されます)。

  2. 指定したファイル拡張子に対して設定されている環境変数 (FORT_CONVERT_ext の前に FORT_CONVERT.ext が検証されます) を確認します (指定したファイル拡張子で開かれたすべてのファイルに適用されます)。

  3. OPEN 文の CONVERT 指定子を確認します。

  4. プログラムのコンパイル時に,/CONVERT=keyword 修飾子を持った OPTIONS 文が存在していたかどうかを確認します。

  5. プログラムのコンパイル時に,コンパイラ・オプション /convert:keyword が存在していたかどうかを確認します。

次に示す節では,個々の方法について説明しています。