円弧,楕円,およびその他の基本的な図形を描画する出力ルーチンは,色や線種の情報を指定しません。その代わりに,他のルーチンによって独立に設定されたプロパティを使用します。
GETCOLORRGB (または GETCOLOR) と SETCOLORRGB (または SETCOLOR) は,現在の色値 (または色指標) を設定します。この値は,FLOODFILLRGB (または FLOODFILL),OUTGTEXT,および形状描画ルーチンから使用されます。同じように,GETBKCOLORRGB (または GETBKCOLOR) と SETBKCOLORRGB (または SETBKCOLOR) は,現在の背景色を取得または設定します。
GETFILLMASK と SETFILLMASK は,現在の塗り潰しマスクを取得または設定します。マスクは,それぞれ 1 つのピクセルを表すビットを含んでいる 8x8 のビット配列です。ビットが 0 ならば,メモリー内のピクセルはそのまま残されます。つまり,マスクはそのピクセルに対して透明です。ビットが 1 ならば,そのピクセルには現在の色値が適用されます。この配列は,塗り潰し領域全体に対して繰り返し適用されるテンプレートとして機能します。これは背景を現在の色で描画されるピクセル・パターンで「マスク」することで,多数の塗り潰しパターンを作成します。これらのルーチンは影を付けるときに特に便利です。
GETWRITEMODE と SETWRITEMODE は,線を描画するときに使用される現在の論理書き込みモードを取得または設定します。論理書き込みモードは,$GAND,$GOR,$GPRESET,$GPSET,または $GXOR に設定することができ,新しい図形と,既存の画面および現在のグラフィックス・カラーとの相互作用を決定します。論理書き込みモードは LINETO,RECTANGLE,および POLYGON ルーチンに影響を与えます。
GETLINESTYLE と SETLINESTYLE は,現在の線種を取得または設定します。線種は,5 つの使用可能な線種のうちのどれが選択されるかを決定する 16 ビット長のマスクによって決定されます。この 2 つのルーチンを使用すると,LINETO,RECTANGLE,および POLYGON ルーチンに影響を与えるさまざまな破線を作成することができます。