Visual Fortran には,Microsoft ビジュアル開発環境という名前の Windows を基本とした統合開発環境が付属していますが,多くのソフトウェア・ツールはコマンド行から直接使用することもできます。
テキストを基本とした環境の方がいいのであれば,Windows オペレーティング・システムが提供している MS-DOS に似たコマンド行オペレーティング環境であるコンソール (「Compaq Visual Fortran 6」プログラム・フォルダの「Fortran Command Prompt」) で,プログラムやライブラリーをビルドすることができます。ただし,コマンド行からは使用できない構成要素もあるので,作業の一部はコンソールから,一部はビジュアル開発環境から行うようにするといいでしょう。
Windows 用のアプリケーション (Format Statement Editor など) をコマンド行から実行すると,Windows はそのプログラムがコマンド・ウィンドウ内では動作しないことを認識し,それに応じて処理を行います。
START コマンドを使うと,プログラムに独自のリソースを持たせて実行するように Windows に指示することができます。たとえば,Library Manager を独立したタスクとして実行するには,次のコマンドを使用します。
START LIB.EXE
Visual Fortran には HTML Help Viewer で表示できる詳細な電子リファレンスが付属しています。これには,Visual Fortran のオンライン・ドキュメントと検索エンジンが含まれます。
ビジュアル開発環境外から HTML Help Viewer を参照するには,「Compaq Visual Fortran 6」プログラム・フォルダの「Online Documentation」項目をクリックします。Visual Fortran をコマンド行から使用する場合でも,ビジュアル開発環境を使って HTML Help Viewer を表示し,これとコンソールの間でタスクを切り替えることができます。
次の関連する節では,コマンド行ツールについて説明しています。
すべての Visual Fortran ツールの要約については,「Visual Fortran ツールの概要」を参照してください。