文字列を基本としたテキストの表示

次の表に示しているルーチンは,テキスト表示に影響を与える画面属性を問い合わせ,画面上でのテキスト表示の準備を行い,画面にテキストを送ります。テキストを特殊なフォントで印刷する方法については,「フォントを基本とした文字の表示」と「グラフィックス・ライブラリーからのフォントの使用」を参照してください。

これらの一般的なテキスト・ルーチンに加えて,MODIFYMENUSTRINGQQ を使ってメニュー中のテキストをカスタマイズすることができます。また,SETMESSAGEQQ を使えば,ステイタスバー・メッセージ,状態メッセージ ("Paused""Running" など),およびダイアログボックス・メッセージを含む,QuickWin が表示する他のすべての文字列をカスタマイズすることができます。これらのカスタマイズするためのルーチンについての説明は,「QuickWin アプリケーションのカスタマイズ」を参照してください。

次表は,テキスト・ウィンドウの境界を認識するルーチンを示しています。

ルーチン 説明
CLEARSCREEN 画面,ビューポート,またはテキスト・ウィンドウをクリアします。
DISPLAYCURSOR カーソルをオンまたはオフに設定します。
GETBKCOLOR 現在の背景の色指標を返します。
GETBKCOLORRGB 現在の背景の RGB 色値を返します。
GETTEXTCOLOR 現在のテキストの色指標を返します。
GETTEXTCOLORRGB 現在のテキストの RGB 色値を返します。
GETTEXTPOSITION 現在のテキスト出力位置を返します。
GETTEXTWINDOW 現在のテキスト・ウィンドウの境界を返します。
OUTTEXT テキストを画面上の現在の場所に送ります。
SCROLLTEXTWINDOW テキスト・ウィンドウの内容をスクロールします。
SETBKCOLOR 現在の背景の色指標を設定します。
SETBKCOLORRGB 現在の背景の RGB 色値を設定します。
SETTEXTCOLOR 現在のテキストの色を新しい色指標に設定します。
SETTEXTCOLORRGB 現在のテキストの色を新しい RGB 色値に設定します。
SETTEXTPOSITION 現在のテキスト位置を変更します。
SETTEXTWINDOW 現在のテキスト表示ウィンドウを設定します。
WRAPON 行の折り返しをオンまたはオフにします。

これらのルーチンはテキストの書式指定機能は持っていません。整数または浮動小数点値を出力したい場合,これらのルーチンを呼び出す前に,(内部の WRITE 文を使って) 値を文字列に変換する必要があります。テキスト・ルーチンは,すべての画面上の場所を文字数単位の行と列の座標で指定します。

SETTEXTWINDOW は,OUTTEXTPRINT,および WRITE で出力されるテキストの表示領域を制約するという点を除けば,SETVIEWPORT グラフィックス・ルーチンのテキスト版と考えることができます。GETTEXTWINDOW は,SETTEXTWINDOW によって設定された現在のテキスト・ウィンドウの境界を返します。SCROLLTEXTWINDOW は,テキスト・ウィンドウの内容をスクロールします。OUTTEXTPRINT,および WRITE は,現在のテキスト・ウィンドウに書き込まれたテキスト文字列を表示します。

警告WRITE 文は,自分に対して指定された復帰 (CR) と改行 (LF) を,WRITE 文の直後にある最初の I/O 文の冒頭で画面に送ります。このため,グラフィックス・ルーチンの SETTEXTPOSITIONOUTTEXTWRITE 文と混在させると,テキストが予期しない位置に表示される可能性があります。この影響を最小限に抑えるには,対応する FORMAT 文でバックスラッシュ (\) またはドル記号 ($) の編集記述子を使って CR-LF を禁止してください。