次表は,Microsoft Fortran PowerStation 形式オプションと,それと等価な Visual Fortran オプションを示しています。Microsoft Fortran PowerStation オプション (/FAc など) では大文字小文字が区別されます。その他の Visual Fortran オプション (/asmfile など) では大文字小文字は区別されません。
また,次表には,Microsoft Fortran PowerStation ではサポートされていないが,Visual C++ ではサポートされているいくつかのコンパイラ・オプションも示しています。
Fortran PowerStation オプション (およびカテゴリ) | Visual Fortran コマンド行オプション |
リスト・オプション | |
/FA | 機械語リスト。/noasmattributes と /asmfile[:file] を指定するか,/FA を指定します。 |
/FAc | 機械語コード付きの機械語リスト。/asmattributes:source と /asmfile[:file] を指定するか,/FAc を指定します。 |
/FAs | ソース・コード付きの機械語リスト。/asmattributes:machine と /asmfile[:file] を指定するか,/FAs を指定します。 |
/FAcs | 機械語命令とソース・コード付きの機械語リスト。/asmattributes:all と /asmfile[:file] を指定するか,/FAcs を指定します。 |
/Fa[file] | 機械語リストをファイル file に出力。/asmfile[:file] と /noasmattributes を指定するか,/Fa[file] を指定します。 |
/Fc[file] | ソース・コードと機械語コード付きの機械語リストをファイル file に出力。/asmfile[:file] と /asmattributes:all を指定するか,/Fc[file] を指定します。 |
/Fl[file] | 機械語命令付きの機械語リストをファイル file に出力。/asmfile[:file] と /asmattributes:machine を指定するか,/Fl[file] を指定します。 |
/Fs[file] | コンパイル後のコード付きのソース・リストをファイル file に出力。/list[:file] と /show:map を指定するか,/Fs[file] を指定します。 |
コード生成オプション | |
/FR[file] | 拡張ソース・ブラウザ情報を生成。/browser[:file] か /FR[file] を指定します。 |
/G4 または /G5 | 特定の ia32 チップ・アーキテクチャー用コードを生成。/tune:keyword を指定します。 |
/Ob2 | コードの自動インライン展開。/Ox とともに使用。/inline:speed か /Ob2 を指定します。 |
/Od | コード最適化なし (FL32 コマンドの基本設定)。/optimize:0 と /math_library:check を指定するか,/Od を指定します。 |
/Op | 浮動小数点演算の一貫性の改善。/fltconsistency か /Op を指定します。 |
/Ox | エラー検証なしの完全な最適化。/optimize:4 を /math_library:fast と /assume:nodummy_aliases とともに指定するか,/Ox を指定します。 |
/Oxp | 速度の最適化と,インライン展開およびエラー検証の指定。/optimize:4 を /assume:nodummy_aliases とともに,/math_library:check を /fltconsistency とともに指定するか,/Oxp を指定します。 |
/Zp[n] | 構造体を n バイト境界に合わせて詰め込み (n は 1,2,または 4)。/alignment[:keyword] か /Zp[n] を指定します。 |
言語拡張オプション | |
/4Lnn | Fortran 90 固定形式ソースの欄幅 (nn は 72,80,または 132)。/extend_source[:nn] か /4Lnn を指定します。 |
/4Yb または /4Nb | 拡張エラー検証の有効/無効の指定。/check[:keyword],/4Yb,または /4Nb を指定します。 |
/4Yd または /4Nd | 宣言されていない変数に関する警告。/warn:[no]declarations,/4Yd,または /4Nd を指定します。 |
/W0 | 警告の禁止。/nowarn か /W0 を指定します。 |
/W1 | 警告を表示 (基本設定)。/warn:general か /W1 を指定します。 |
/WX | すべての警告をエラーとして解釈。/warn:(general,errors) か /WX を指定します。 |
言語標準,ソース書式,およびデータ・オプション | |
/4Ya または /4Na | すべての変数を AUTOMATIC に。/[no]automatic,/[no]static,/4Ya,または /4Na を指定します。 |
/4Yaltparam または /4Naltparam | PARAMETER 文の代替構文を使用。/[no]altparam,/4Yaltparam,または /4Naltparam を指定します。 |
/4Yf または /4Nf | 自由形式ソースを使用。/[no]free,/[no]fixed,/4Yf,または /4Nf を指定します。 |
/4I2 | INTEGER と LOGICAL の宣言の基本種別パラメタを変更。/integer_size:nn (nn は KIND=2 では 16) か /4I2 を指定します。 |
/4R8 | REAL の宣言の基本種別パラメタを変更。/real_size:nn (nn は KIND=4 では 32) か /4R8 を指定します。 |
/4Ys または /4Ns | 厳密な Fortran 90 構文。/stand:f90,/warn:stderrors,/4Ys,または /4Ns を指定します。 |
コンパイラ指示文オプション | |
/Dsymbol[=int] | プリプロセッサー・シンボルを定義。/define:symbol[=int] か /Dsymbol[=int] を指定します。 |
/4ccstring | 1 列目に d または D がある行を注釈として扱う。/d_lines,/4ccd,または /4ccD (部分的なサポート) を指定します。 |
ビルド制御オプション | |
/4Yportlib または /4Nportlib |
/4Yportlib か /4Nportlib を指定します。 |
/Fd[file] | コンパイラ PDB ファイルの作成を制御。/[no]pdbfile[:file] か /Fd[file] を指定します。 |
/Fe[file] | 実行形式ファイルまたは DLL ファイルのファイル名を指定。/exe:file,/dll:file,または /Fe[file] を指定します。 |
/Fm[file] | リンク・マップ・ファイルの作成を制御。/map[:file] か /Fm[file] を指定します。 |
/Fo[file] | オブジェクト・ファイルの作成を制御。/object[:file] か /Fo[file] を指定します。 |
/Gna | 外部名をそのままにし,ソース・コード識別子で大文字小文字を区別する。/names:as_is か /GNa を指定します。 |
/GNl | 外部名を小文字にし,ソース・コード識別子で大文字小文字を区別しない。/names:lowercase か /GNl を指定します。 |
/Gnu | 外部名を大文字にし,ソース・コード識別子で大文字小文字を区別しない。/names:uppercase か /GNu を指定します。 |
/Ipath | モジュールまたはインクルード・ファイルの検索パスを制御。/[no]include[:path] か /Ipath を指定します。 |
/MWs | QuickWin 単一文書ライブラリーに対してリンク。/libs:qwins か /MWs を指定します。 |
/Tffile | ファイルを Fortran ソース・ファイルとして扱うように要求。/source:filename か /Tffile を指定します。 |
/V"string" | オブジェクト・ファイルに文字列を格納。/bintext:string か /V"string" を指定します。 |
/Z7 | オブジェクト・ファイルに完全なデバッグ情報を格納するように要求。/debug:full と /nopdbfile を指定するか,/Z7 を指定します。 |
/Zd | 最小限のデバッグ情報を要求。/debug:minimal と /pdbfile を指定するか,/Zd を指定します。 |
/Zi | 完全なデバッグ情報を要求し,PDB ファイルを作成。/debug:full と /pdbfile を指定するか,/Zi を指定します。 |
/Zla | オブジェクト・ファイルにライブラリー名を挿入しない。/nolibdir か /Zla を指定します。 |
/Zl | オブジェクト・ファイルに基本ライブラリー名を挿入しない。/libdir:noautomatic か /Zl を指定します。 |
/Zs | 構文検証だけを実行する (オブジェクト・ファイルは作成しない)。/syntax_only か /Zs を指定します。 |
/Zt | トレースバック情報を要求 (実行時プログラム・カウンターとソース・ファイルの行の関係)。/traceback か /Zt を指定します。 |
/link [option] | リンカー・オプションの指定を開始。/link [option] を指定します。 |
コマンド行固有のオプション | |
/?, /help | コマンド・ヘルプを表示。/? か /help を指定します。 |
/nologo | 著作権情報の表示を行わない。/nologo を指定します。 |