本章には, Tru64 UNIX, Linux, および Windows システムにおける以下のファイル接続, 問合せ, および位置付け文に関する情報があります。
順編成ファイルを, 前の記録の先頭の位置に置きます。
論理装置とファイルまたは物理装置間の接続を終了させます。
相対編成ファイルから記録を削除します。
順編成ファイルにファイル終了記録を書き込み, ファイルをこの記録の後の位置に置きます。
ファイルまたは論理装置の指定されたプロパティに関する情報を要求します。
Fortran 論理装置をファイルまたは物理装置に接続します。読み取りおよび書き込み操作の属性を宣言します。
順編成ファイルを, そのファイルの先頭の位置に置きます。
以前の READ 文によってロックされた相対編成または順編成ファイル中の記録を解放します。
次表は, I/O 文指定子の一覧です。
I/O 指定子 | |||
---|---|---|---|
指定子 | 値 | 説明 | 使用個所 |
ACCESS=access | 'SEQUENTIAL', 'DIRECT', または 'APPEND' | ファイルの接続のための探査方式を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
ACTION=permission | 'READ', 'WRITE', または 'READWRITE' (基本設定は 'READWRITE') | そのファイル接続に対して可能な I/O 操作を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
ADVANCE=c-expr | 'NO' または 'YES' (基本設定は 'YES') | 前進または停留入力として書式付き順番データ入力を指定します。 | READ |
ASSOCIATEVARIABLE=var | 整数変数 | ファイル中の次の順番記録の記録番号を反映して, 直接探査 I/O 操作のたびに更新される変数を指定します。 | OPEN |
BINARY=bin | 'NO' まはた 'YES' | ファイルが 2 進ファイルに接続されているかどうかを返します。 | INQUIRE |
BLANK=blank_control | 'NULL' または 'ZERO' (基本設定は 'NULL') | 数値欄での空白を無視するかゼロとして解釈するかを指定します。 | INQUIRE, OPEN |
BLOCKSIZE=blocksize | 正の整数変数または式 | I/O で使用する内部バッファの大きさを指定または返します。 | INQUIRE, OPEN |
BUFFERCOUNT=bc | 数値式 | マルチバッファ I/O のために装置に結合されるバッファ数を指定します。 | OPEN |
BUFFERED=bf | 'YES' または 'NO' (基本設定は 'NO') | WRITE 操作後の実行時ライブラリーの動作を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
CARRIAGECONTROL= control | 'FORTRAN', 'LIST', または 'NONE' | 復帰制御の処理方法を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
CONVERT=form | 'LITTLE_ENDIAN', 'BIG_ENDIAN', 'CRAY', 'FDX', 'FGX', 'IBM', 'VAXD', 'VAXG', または 'NATIVE' (基本設定は 'NATIVE') | 書式なしデータに対する数値書式をしています。 | INQUIRE, OPEN |
DEFAULTFILE=var | 文字式 | 基本ファイル・パス名文字列を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
DELIM=delimiter | 'APOSTROPHE', 'QUOTE', または 'NONE' (基本設定は 'NONE') | 並び書式および変数群書式出力で, 文字定数を区切るために使用される文字 (使用する場合) を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
DIRECT=dir | 'NO' または 'YES' | ファイルが直接探査として接続されているかどうかを返します。 | INQUIRE |
DISPOSE=dis (または DISP=dis) | 'KEEP', 'SAVE', 'DELETE', 'PRINT', 'PRINT/DELETE', 'SUBMIT', または 'SUBMIT/DELETE' (基本設定は (スクラッチ・ファイルに対して) 'DELETE', (他のすべてのファイルに対して) 'KEEP') | 装置を閉じた後のファイルの状態を指定します。 | OPEN, CLOSE |
formatlist | 文字変数または式 | 編集記述子の並び。データの書式を記述するために FORMAT 文と書式指定子 (FMT=formatspec オプション) で使われます。 | FORMAT, PRINT, READ, WRITE |
END=endlabel | 1 ~ 99999 の範囲の整数 | ファイル終了に到達した時, 指定された文番号の文に制御を移します。 | READ |
EOR=eorlabel | 1 ~ 99999 の範囲の整数 | 記録終了に到達した時, 指定された文番号の文に制御を移します。 | READ |
ERR=errlabel | 1 ~ 99999 の範囲の整数 | I/O エラーが発生した後, 実行を移す実行形式文の文番号を指定します。 | PRINT 文を除いたすべて |
EXIST=ex | .TRUE. または .FALSE. | ファイルが存在し, 開くことができるかどうかを返します。 | INQUIRE |
FILE=file (または NAME=name) | 文字変数または式。名前の長さと書式はオペレーティング・システムによって決められます。 | ファイルの名前を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
[FMT=]formatspec | 文字変数または式 | データを書式化するために使用する editlist を指定します。 | PRINT, READ, WRITE |
FORM=form | 'FORMATTED', 'UNFORMATTED', または 'BINARY' | ファイルの書式を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
FORMATTED=fmt | 'NO' または 'YES' | ファイルが書式付きデータ転送として接続されているかどうかを返します。 | INQUIRE |
IOFOCUS=iof | .TRUE. または .FALSE. (基本設定は .TRUE. (装置番号 '*' が指定されていない場合)) | 指定された装置が QuickWin アプリケーション中で活動状態ウィンドウになっているかどうかを指定します | INQUIRE, OPEN |
iolist | いずれかの型の変数並び, 文字式, または NAMELIST | 入力または出力する項目を指定します。 | PRINT, READ, WRITE |
IOSTAT=iostat | 整数変数 | I/O エラーが発生したかどうかを示す値の変数を指定します。 | PRINT 文を除いたすべて |
MAXREC=var | 数値式 | ファイルの接続時に直接探査ファイルとの間で転送できる記録数の最大値を指定します。 | OPEN |
MODE=permission | 'READ', 'WRITE' または 'READWRITE' (基本設定は 'READWRITE') | ACTION と同じです。 | INQUIRE, OPEN |
NAMED=var | .TRUE. または .FALSE. | ファイルに名前が付けられているかどうかを返します。 | INQUIRE |
NEXTREC=nr | 整数変数 | 次の記録の読み取りまたは書き込みが行われる場所を返します。 | INQUIRE |
[NML=]nmlspec | namelist 名 | 入力または出力するための namelist グループを指定します。 | PRINT, READ, WRITE |
NUMBER=num | 整数変数 | ファイルに接続されている装置番号を返します。 | INQUIRE |
OPENED=od | .TRUE. または .FALSE. | ファイルが接続されているかどうかを返します。 | INQUIRE |
ORGANIZATION=org | 'SEQUENTIAL' または 'RELATIVE' (基本設定は 'SEQUENTIAL') | ファイルの内部編成を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
PAD=pad_switch | 'YES' または 'NO' (基本設定は 'YES') | 入力並びと書式仕様が, 記録が含んでいるよりも多くのデータを必要としたときに, 書式付き入力記録が空白で埋められるかどうかを指定します。 | INQUIRE, OPEN |
POSITION=file_pos | 'ASIS', 'REWIND' または 'APPEND' (基本設定は 'ASIS') | ファイル位置を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
READ=rd | 'NO' または 'YES' | ファイルを読み込みが可能かどうかを返します。 | INQUIRE |
READONLY | この接続を参照できるのが READ 文だけであることを指定します。 | OPEN | |
READWRITE=rdwr | 'NO' または 'YES' | ファイルが読み書き可能かどうかを返します。 | INQUIRE |
REC=rec | 正の整数変数または式 | 読み込むまたは書き出すファイルの最初 (または唯一) の記録を指定します。 | READ, WRITE |
RECL=length (または RECORDSIZE=length) | 正の整数変数または式 | 直接探査として接続されたファイル中の個々の記録長, または順番探査として接続されたファイル中の記録の最大長を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
RECORDTYPE=typ | 'FIXED', 'VARIABLE', 'SEGMENTED', 'STREAM', 'STREAM_LF', または 'STREAM_CR' | ファイル中の記録形式を指定します。 | INQUIRE, OPEN |
SEQUENTIAL=seq | 'NO' または 'YES' | ファイルが順番探査として接続されているかどうかを返します。 | INQUIRE |
SHARE=share | 'COMPAT', 'DENYNONE', 'DENYWR', 'DENYRD', または 'DENYRW' (基本設定は 'DENYNONE') | ネットワーク・システム上のファイルを他のプロセスが同時に参照できるかどうかを制御します。 | INQUIRE, OPEN |
SHARED | ファイルが同時実行される複数のプログラムによる共有探査として接続されることを指定します。 | OPEN | |
SIZE=size | 整数変数 | 記録終了条件が発生する前に, 停留 READ 文で読み取られる文字数を返します。 | READ |
STATUS=status | 'OLD', 'NEW', 'UNKNOWN', または 'SCRATCH' (基本設定は 'UNKNOWN') | ファイルを開いたまたは閉じた時の状態を指定します。 | CLOSE, OPEN |
TITLE=name | 文字式 | QuickWin アプリケーションの子ウィンドウの名前を指定します。 | OPEN |
UNFORMATTED=unf | 'NO' または 'YES' | ファイルが書式なしデータ転送として接続されているかどうかを返します。 | INQUIRE |
[UNIT=]unitspec | 整数変数または式 | ファイルが接続される装置番号を指定します。 | PRINT 文を除くすべて |
USEROPEN=fname | ユーザー作成関数の名前 | ファイルの開き方を制御するユーザー作成の外部関数を指定します。 | OPEN |
WRITE=rd | 'NO' または 'YES' | ファイルへの書き込みが可能かどうかを返します。 | INQUIRE |
関連情報
データ転送 I/O 文については, 「データ転送 I/O 文」を参照してください。
制御指定子については, 「I/O 制御情報並び」を参照してください。
記録位置, 前進, および転送については, プログラマーズ・ガイドを参照してください。